先日のOpenAI DevDayの発表を聞いて、もっとChatGPTを使いこなしていきたいと思ったので、ChatGPTの本をいくつか読んでみることに(そんなタイミングで、サム・アルトマン氏がCEOを解任されるという…)。
ChatGPTについての基本知識や使い方、テクニックなどが書かれてあってうまくまとまっていたように思う。
自分自身何度か使ったことがあるけど、「Regenerate」ボタンで再生成されるとか、temperatureパラメータを指定する方法とかは知らなかった。
特に、カスタム指示機能で自分の情報を入れておけるというのは、こんな機能があったのかと驚き。自分も登録しておこうと思う。
よく聞くトークンというのも、どういうことなのか初めて知った。英語だと一単語1トークンだけど、平仮名なら一文字1トーク、漢字なら1文字2トークンになるらしい。そうだったのか(何で、ひらがなと漢字で違うのかよく分からないけど)。
「ChatGPTが作成したコピーを実際の広告に使用することなど、まずありません。」と言い切っていることにちょっと笑った。結構いいアイデアだしてくれると思う事もあるけど、自分が素人だからそう思うだけなのかな。
まあ、さっきも書いたように全体をとおしてまとまっていたようにも思うけど、ちょくちょく違和感のある文章があったように思う。「これ、ChatGPTに校正してもらってないのかな?」と思う文章や、「ChatGPTに書いてもらってハルシネーション起こしたのかな?」と思う文章も(公式サイトの正誤表にも記載なし)。
例えば、利子の計算について、ChatGPTが
「利子=預金額×利率
=100万円×1.8/100
=1800円」
と書いてあるのに対し、著者は「利率はパーセントだから、100で割る必要はありません。もう一度計算し直してください」と返していること。
100で割ろうとしているのは正しいけど、その計算が間違っている(1000で割った結果になってしまっている)のだと思うのだけど、何でそういう返答になったんだろう…。
見出しの最初に「#役割」などシャープをつけて条件を記載するのを「ハッシュタグ」と呼んでいるのも違和感があった。
MarkDownの見出し記号という意味合いだと思うのだけど、ハッシュタグとは全然違うような…。検索できるわけでもないし。
JavaScriptで日時を表示するプログラムを作ってもらって、それをブラウザで動かす記述についても違和感があった。
170ページの1行目が「これもChatGPTに頼んでしまいましょう。」で、2行目が「表示されたコードを、」となっているのだけど、この間に文章が抜けている気がしてならない(省略してるわけじゃなくて、書かなくても分かるだろうということなのか?)。
後、HTMLが正しく動かなくてChatGPTに指摘してもらう内容についての例(172ページ)が、正しいHTMLな気がしてならないのだけど、書き間違ってる?(修正されたHTMLと同じことを書いてあるように見えるのだけど…)
後、「分野別ChatGPT活用法――プログラミング編」の章が、ほとんどプログラミングの話じゃないという…(HTMLやCSSはともかく、プロモーション記事の作成は違うだろうと…)。
後、「OpenAI社のChatGPTも、マイクロソフトのBingも、おおもとはChatGPTです。」という文章にも違和感(287ページ)。
「おおもとのモデルはどちらもGPT」というのなら分かるのだけど…(後、「Bing」じゃなくて、「Bing AI」と書いてほしいと思った)。
それと、「Bing Image Creator」について紹介した後に、「著作権がクリアになるまでは商用利用や公開する文書には使わないといった注意も必要」と書いてあったけど(301ページ)、そもそも「Bing Image Creator」は商用利用できないだろうと思った(もしかしたら、画像生成AI全般について書いただけかもしれないけど、それでも「Bing Image Creator」は商用利用できるように読めるように思った)。
- 感想投稿日 : 2023年11月18日
- 読了日 : 2023年11月18日
- 本棚登録日 : 2023年11月18日
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