
子どもの学力をあげるには、また、子どもの将来の年収を増やすにはどうすればいいかということについて、様々な調査結果をもとに説明した本。
いろんな実験結果により、子どもの学力をあげるにはどうすればいいかが書かれてあって、子どもを持つ親には読んだほうがいいのではないかと思えた。
はじめにでの、中間試験になると祖母が亡くなる人が増えるという話が面白かった。いったいどういう因果関係でそうなるのだというのは確かに不思議だ(そんなことないか)
学歴ごとの生涯年収の差において、高専卒と短大卒が同じカテゴリーになっていることに少し違和感があった。確かに、留年していない場合は最終学歴卒業時点の年齢はどちらも同じだけど、この二種類については違いはでてくるんじゃないかなと思う。
なお、子どもに何かをさせてご褒美を上げる場合、「テストでいい点をとったら」というようにアウトプットによるご褒美よりも、「本を1冊読む」というようにインプットによるご褒美のほうが、テストの点があがったらしい。これは意外な気もするけど、どうすればテストの点があがらないと分からないとそもそもあげようがないということなのかな。
相関関係と因果関係については本当、何かを語る上で気を付けたいところだろうなと思う。自分も気を付けたい。
ただ、タイトルに学力とあるけど、一番大事なのは非認知能力、何より「やりぬく力」と「自制心」が重要なのだろうなと思った(この二つを伸ばせば、学力もあがる傾向にあるよう)。
- レビュー投稿日
- 2020年11月22日
- 読了日
- 2020年11月22日
- 本棚登録日
- 2020年11月22日
『まんがでわかる「学力」の経済学』のレビューへのコメント
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