世界的ベストセラーの下巻。上巻におとらず奥が深い。

日本についてだけ語られた章はないけど、ところどころに日本についても書かれてあって面白かった。
識字率が100%の国の例としてあげられてたり、日本人は「l」と「r」の区別ができないと書かれてあったり。
なお、日本人がアルファベットやカナ文字でなく漢字を使うのは、漢字の社会的ステータスが高いからなのだとか。そんな風には考えたことなかったから新鮮だ。
後、日本の話でいうと、1600年頃は世界でもっとも高性能な銃を多く持つ国だったとか(なのに今は、銃をもっている人はほとんどいない)。確かに、1600年の関ヶ原の戦いでは鉄砲で戦ってるイメージがあったけど、そんな優れていたのかと驚いた。

多くの場合、「必要は発明の母」ではなく、「発明は必要の母」という話はなるほどなと思った。案外、役立つか分からないような発見でも、未来には役だったりするしね。
蒸気期間についても、発明されてから結構な年月がたって普及したらしい。発明についての歴史については、それだけで一冊の本として読んでみたいと思えた。

オーストラリア周辺のオセアニアの歴史については全然詳しくなかったのだけど、なかなか面白かった。
ニューギニアは面積の割に言語の多い地域だとか。島々の生活だけど、結構多様性に富んでいるのだなと思った。

病原菌についての話は、コロナ禍の今読むと、感慨深い。COVID-19に限らず、中国発祥の病原菌は多いよう。

後、「日本は、日本語の話し言葉を表すには問題がある中国発祥の文字の使用を今だにやめようとしていない」と書いてあったけど、どういうことなんだろう。確かに、漢字が読めないと思うことはあるけど、話し言葉を表すのに問題があると思ったことは無いなぁ。

不思議だったは、マダガスカル島。アフリカから比較的近いのに、東南アジアから人がやってきたと考えられてるらしい。どうやってこの島に流れ着いたのだろうか。

そういえば、文系・理系という分け方は日本独特なんて話をどこかで聞いたことがあるけど、エピローグで「歴史学は、通常、理系の学問ではなく文系の学問に近いと考えられている」と書かれてあって、日本だけの考えじゃないのかと思った。調べてみると、世界にもあるけど、日本ほど断絶されてる国は珍しいらしい。知らなかった。

2023年5月24日

読書状況 読み終わった [2023年5月24日]
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ずっと積読していたけど、近々著者のサイン会に行く予定なので読んでみた。

多分、ターゲット層は恋愛小説好きの若い女性だろうけど、
面白かった。
内容は、道などに生えている雑草(※雑草という草はない)を拾って料る小説。自分はそういうことしないけど、知識として知っていれば役に立ちそうだなと思った。

裏コンセプトは、男の前に美少女が落ちてくる話の男女逆転版。男が主人公と出会った時の言葉が「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」で、笑った(今読み返しても、この言葉だけ浮いている気がする。こんなこと言うような男じゃないだろと)。

この本を読んで、道に生えている草を拾って料理して食べるという生活に興味がでてきた。
けど、素人が下手にやると毒のある植物を間違って食べてしまいかねないので、案外難しいのかもしれないと思った(中には、虫が紛れ込んでいることもあるし)。

2023年5月5日

読書状況 読み終わった [2023年5月5日]
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少し古い本だけど、やけに評判がいいようなので読んでみた。
いわゆる、人類史についての本。哲学的な内容が多く、少し分かりづらいところもあったけど、深い考察まで示された奥深い本だった。

序文に書いてあった、「日本人のみなさんにとってより親しみやすい内容ではないかと思う」というのはよく分からなかったかな。日本の話はほとんどでてこないし。下巻はもう少し日本についても触れてるのだろうか。

ただ、途中に描かれていた、人類の拡散について示した世界地図が、日本を中心とした世界地図で、珍しいなと思った。
まあ、アメリカ大陸に人が住み着くようになった経緯が、アラスカ経由だし、そういう図になるか。

ネアンデルタール人については、殺戮されて混血されていないみたいに書いてあったけど、確か今の人類にはネアンデルタール人のDNAが含まれているというのをどこかで聞いたことがあるような気がするのだけど、どうなんだろう。この本が書かれたあとに分かったことなのかな。

途中、肥沃三日月地帯という言葉が何度もでてきて、てっきりそういう種類の地域のことをいうのかと思ったら、いわゆるメソポタミアのことだそう。メソポタミア文明ってそういや習ったけど、この場所を中心に食料生産が発展したらしい。チグリス・ユーフラテス川という川の名前は憶えてるけど、どういう文明だったのかということを全く覚えてなかった。

食用植物について、野生と栽培種では全然違うものらしい。全然知らなかった。野生のアーモンドには毒があるとか。よく毒のない種類を選別して、栽培することができたなと思う。フグとかもそうだけど、最初に毒を取り除くようにした人はどうやったのだろうかと(アーモンドについては、偶然っぽくはあるけど)。

リンゴとかトウモロコシも野生と栽培種で全然違うそう。アダムとイブの禁断の果実は、野生だったのだろうか。

家畜に適さない動物として、チータがあげられていたけど、その理由が、人前でのセックスを好まないからというのが少し面白かった。そりゃ、性行為は人前でやりたくないよね。

なお、シマウマは気性が荒いため、家畜化できないらしい。馬肉とかたまに気くけど、シマウマの肉というのはあまりないのだろうか。

感染症については、免疫をもってないし医療も発達していない状態で広がると恐ろしいなということがよく分かった。アメリカの先住民も、かなりの人数がヨーロッパからの感染症で亡くなったそう。
新型コロナウイルスも、最初のうちは一気に世界中に広まって何百人も亡くなるという事態になったし、感染症は本当怖いなと思う。

2023年4月6日

読書状況 読み終わった [2023年4月6日]
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『ちょっと今から仕事やめてくる』の続編(というより、スピンオフ)の本。

ただ、読んで思ったけど、『ちょっと今から仕事やめてくる』の内容をちょっと忘れてしまっているので、軽く読み返せばよかったかなと思った。
この本の最初の話の主人公が、五十嵐という人だけど、前作でどんな人だったか全く覚えてない。

その五十嵐は、ものすごいストレスで、通勤中の電車内で吐き気を催してくるような体質で、かなり辛そうだと思った(体質といっても、ストレスによる病気っぽいけど)。
こういう人って、自分の周りにはいないと思うのだけど、珍しくなかったりするのだろうか。

好きな本は山ほどあるくせに、おすすめを訊かれると途端に迷うという言葉には、共感した。
自分も趣味は読書というと、おすすめ聞かれるけど、パッとでてこないことが多い。なので最近は、おすすめを聞かれたら答える本というのをあらかじめ考えるようにしてる。

それにしても、でてくる登場人物が男ばっかりだなと思った。路上ミュージシャンが探してる旧友は、女の子にしてもよかったと思うのだけど、恋愛ものっぽくしたくなかったのだろうなと思う。

2023年3月19日

読書状況 読み終わった [2023年3月19日]
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以前1巻を読んで面白かった本の2巻目。安く手に入れることができたので買って読んでみた。
「打倒!パワハラ企業」と書いてあり、またパワハラ上司が赴任してきたのかと思ったら、クライアント企業のことだった(契約が決まる前なので、クライアントといえるのか微妙だけど)。

今回も面白かったけど、『忠臣蔵』という作品にリンクした内容となっているので、その話を知っているならより楽しめただろうなと思った。

でてくるキャラについては、癖のあるキャラが多くはあったけど、現実にもいそうだなと思うキャラが多かった。ただ、甘露寺という大型新人ルーキーだけについては、「こんな新人いるわけないだろ!」と思わずにいられなかった。面白くはあったのけど。
面白いといえば、素直すぎる真面目な女の子が、隠れ腐女子だったという展開は笑わずにいられなかった。アニメのキャラならともかく、職場の男性社員同士での妄想を話すのはやめたほうがいいんじゃないか…。

体育会系のノリでそのまま事業している会社はかなり怖い。ただ、こういう会社って現実でもあるんだろうなと思った。炎上した内容も、現実でもありえそうだなと思ったし。

昇格したけど、昇給は先送りという記述があってビックリした。そういうのってよくあることなんだろうか。
残業しないのだから、残業代がでないというのは別に問題ないと思ったのだけど、どうなのだろう。

中国でも、高級ホテルならTwitterが見れると書いてあったけど、実際そうなのだろうか。VPNを間に挟んでいるということなのかな。

2023年1月2日

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読書状況 読み終わった [2023年1月2日]
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お金の向き合い方について様々な人の視点で書かれた本。
最初の1ページを読んだときに、「本業の小説家だと思うど、そんなにうまい文章じゃないな」と思ったものの、そんなことは途中から気にならなくなるぐらい面白かった(というより、最初の1ページ目だけがなぜか素人っぽいと感じる文章だった)。
それにしても、給料いくらもらってるか分からないけど、最初の話の主人公(妹)の金銭感覚にビックリ。大学を卒業して一人暮らしする部屋の家賃が9万8千円。東京の家賃相場だとそんなものかもしれないけど、大阪住まいの自分としては一人暮らしの金額じゃないだろと思った。まあ、途中から高いと感じて引っ越すわけだけど。
逆に姉(専業主婦)のほうは、しっかりした人だなと思った。同じく専業主婦のうちの妹も、これぐらいしっかりしてほしいなと思った。
個人的に、自炊は一人分も二人分も経費はそう変わらないと書かれてるのはよく分からなかった。調理に必要な電気・ガス代はそうかもしれないけど、食費は普通に倍かかりそうな気もするけど、そうでもないのだろうか。
3人家族(子どもはまだ3歳)で食費は月2万円と書かれてあったけど、いったいどういう工夫をしてるのだろう。旦那の昼飯は小遣いになってるだろうけど、それを抜きにしても、1日666円。すごい。
そういえば途中、母と祖母がおせち料理の教室を始めてたけど、あれってその後も続けてるのだろうか。母がガンの手術したり、祖母がバイトを始めたりしたけど。
ところで一点気になったのは奨学金の利子。3%って高くないかと。そんなに高くないと思うのだけど。調べてみても、1%もない。昔は高い時期もあったそうだけど、3%もあった時期があったのかな。もちろん、話の流れ的には3%にする必要があったのだろうけど、ここだけ現実離れしているような気はした。
後、全く笑う場面ではないのだけど、メールだと家族相手なのに敬語になっていることに少し笑った。自分もそうなのだけど、これは、なぜなのだろう。

2022年10月1日

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ブラック企業に勤める事務員の女性の日常についての話。
朝8時から1時間朝礼って、そんなところ実際にあるのだろうか。時間の無駄という以前に、それだけの時間、どういう話をしてるんだろう。
ブラック企業とタイトルにつくけど、事務員だからそんなに残業するわけでもないので、それほどブラックっぽさは感じなかった(始発で出勤してるのは自分の意思だし)。
印象としては、新入社員が悪く書かれすぎな気はした。最終的には、最近の若い子ならではの方法で、仕事を成功させるのかなと思ったら、むしろ想像を絶する悪さだった。
話自体はたんたんと進んでいって、つまらないわけでもないけど特別面白いわけでもなく。何でこういう話を書こうと思ったのだろうかとちょっと気になった。
終わり方も「そんな終わり方!?」と思うほどあっけない終わり方だったし。と思ったら、どうやらシリーズものらしく、3巻まであるらしい。
実家の近くに住んでるのに、親には内緒にしていたり、いろいろ気になるところはあるので、機会があれば読んでみたいと思う。

2022年5月7日

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iPS細胞の発見でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏の自伝本。
なぜか外国人とのやりとりを関西弁で訳していたりと、コミカルな面白さもあった。
後、やっぱり子どものころから実験が好きな人だったんだなと思った。アルコールランプを倒してコタツの上を火の海にしたとか、母親に怒られるだけですんでよかったなと思う。
「阿倍野の犬実験はするな」という考えは面白いと思った。アメリカの犬がワンと鳴くと分かったら、日本の犬でもそうなのか調べ、さらに阿倍野の犬でもそうなのか調べて論文にするという考えらしい。事業なら、その土地の価値観にあわせるなんてことはあるだろうけど、実験では二番煎じは価値がないんだろうな。
後、やっぱこういう生物や医療の世界でも、インターネットの発達の恩恵を受けているのだなということがよく分かった。NCBIというバイオ系の研究者にとって有益なデータベースのソフトウェアを提供している研究所があるのだとか。それこそ、インターネットがなかったら山中氏が思ったようにiPS細胞の発見に30年近くかかった可能性もあったんじゃないかと思う。
iPS細胞とES細胞は、できる過程が違うものの、見た目では区別がつかないということは初めて知った。そうだったのか。でも、それならわざわざiPS細胞と名付けずに、皮膚細胞からES細胞ができたと言えばいいだけのような気もするのだけど、さすがに全く一緒というわけではないのだろうと思う。
後、ES細胞やiPS細胞を作製できるのは哺乳類の一部だけというのも初めて知った。どんな生物にもあてはまるわけじゃないのか。イモリの再生能力とはまた仕組みが違うらしい。DNAという仕組みは生物共通という話は聞いたことあるけど、そういうようにある種族特徴の細胞みたなものも多いのだろうな。まだまだ分からないことも多そう。

2022年4月12日

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ビブリア古書堂の事件手帖新シリーズ第3弾。
前作のタイトルに「II」とついているのは、新シリーズだからか? その前の作品は新シリーズ扱いではなかったのかと思ったけど、どうやら新シリーズの2作目だから「II」とついていたらしい。よくよく考えると、前シリーズでも1巻目はナンバリングされておらず、2巻以降は「2」「3」とナンバリングされていたのだった。
今回の話、前半は気の弱い男子高校生と、一学年上の美人の女子高生といの関係が、どことなくラブコメっぽかった。そういう話ではないよなと思いながら読んでいたら、最後のほうで祖母の策略だと分かった。娘の結婚相手も、自分が選びたかったんだろうな。
それにしても、相変わらず狂気じみた人や、周りくどいことをやる人がでてくる作品だなと思った。
杉尾はなんでそんなに、頑なに息子の蔵書を売り払うと宣言していたのかと。息子の元嫁の行動を予見できていたのなら、それこそ栞子に事情を伝えてもよかったと思うんだけどなぁ。結果的にその作戦は失敗しちゃったし。
今回よく分からなかったのは、行方不明になった杉尾泰明がどこにいるか推測した事について。蔵書から『ドグラ・マグラ』の本が無くなったから福岡に行ったのだろうという推測は分かるのだけど、「大事な本ほど後に読む人だったから、到着先の神戸で読んだのは『ドグラ・マグラ』だったはず」という考えはよく分からなかった。つまり持っていった本の中では『ドグラ・マグラ』は大事なほうではなかったということだけど、何をもって大事といってるのだろうかと。
後、ここ最初読んだとき、「あれ? 持っていった本海に沈んだんじゃなかったっけ? 何で蔵書にあったんだ?」と思ったけど、読み進めていくと、「色々な版の『ドグラ・マグラ』を持っていて、」という記述がでてきたので、蔵書にあったやつとは違う版かと分かった(見返してみると、そもそも、推測した説明の際に『夢野久作傑作選』の中の一つということは伝えていたから、そんな勘違いしたのは自分くらいかもしれないけど)。
ところで、扉子と幼馴染の戸山圭と仲違いになっているのって、前作で何かあったんだっけ…。何で疎遠になってるんだと思ったのだけど(軽く前作見返しても分からなかった)。
そういえば、オリジナルの主人公の大輔は、旧姓を使って仕事してるのか。前作でもそうだったっけ。

2022年3月27日

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読書状況 読み終わった [2022年3月27日]
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給料から差し引かれる税金や保険や、給料の上げ方、逆に経営者目線から見た給料(人件費)の下げ方についてまで、いろいろな視点から給料について解説した小説形式の本。
著者のだしているビジネス戦略ノベルシリーズというのは今までも読んできたけど、この本も面白かった。
しかもこの本は、給料という社会人のほぼ全員が興味あるであろう話題についての本。2016年の本だけど、何で今までこの本に存在に気づかなかったのだろうと悔やまれる。
ストーリーは、お人よしの34歳の男性が、出張先のラオスで溺れている日本兵を助けるところから始まる。この日本兵は第二次世界大戦からタイムスリップしてきたのだけど、当時の戦争と、今の日本社会を比較がときどきあって面白い。
源泉徴収ってもともとは、戦費調達を集める目的で始まったのか。知らなかった。
給料を上げるための5つのことについても、参考にしたいと思った。当たり前のことだけど、自分が成長して会社のためになるのが一番いいのだろうなと思う。
10年以上も働いていて、目標がないというのは自分もあてはまるので、何ともいえない気分になった。やっぱり、ちゃんと目標をたてて仕事にとりくんでいったほうがいいのだろうな。
ただ、手取り20万円ちょっとなのに雇用保険として引かれる1060円について、「ランチ1回分のお金」と例えてるのは、もう少しランチ代おさえたほうがいいんじゃないのかと思った。

2022年1月23日

読書状況 読み終わった [2022年1月23日]
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ブックオフで安く売られてるのを見つけたので買って読んでみた。
てっきり、最初のほうで仕事辞めるのかと思ったけど、なかなか辞めないので、タイトルはミスリードなのかなと途中、思った。
まあ、仕事が嫌で死ぬぐらいならそりゃ辞めたらいいだろうと思う。それができないって、簡単そうに思えるのだけど、追い込まれてたら判断つかなくなるんだろうな。
後は、身近な人、特に親がどう接してくれるかというのが大事なんだろうなと思った。

2021年10月17日

読書状況 読み終わった [2021年10月17日]
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前から書名だけよく聞いていて気になったので読んでみた。
小説なのかなと思ったら、イギリスのブライトン在住の日本人女性(著者)の母とアイルランド人の父を持つ男の子の日常をつづったエッセイ本だった。2019年に本屋大賞のノンフィクション部門の大賞をとっていたらしい(タイトルの意味を考えずに読んでたけど、だから「ぼくはイエローでホワイトで…」なのかと納得がいった)。
内容としては、人種差別や格差問題やLGBTといった、イギリスで暮らしてて感じる社会問題について書かれてあり、男の子がすごいしっかりした考え方をもたれていてすごいなと思った。
他にもいろいろイギリスと日本の違いも知れて面白かった。イギリスの中学には「ドラマ(演劇)」という科目があるとか、スノータイヤをつけて走る習慣がないとか雨が降っても傘をささないことが多いとか。後、緯度でいえば札幌より北なのだから、すごい雪降りそうな印象だと思うのだけど、スノータイヤつける習慣がないと知って驚いた。
他は、「ライフ・スキル教育」というのがあるそうなのだけど、すごいよく考えられた教科だなと思った。日本でいうと、「道徳」という科目があったけど、あれより深い感じなのかなと思った。「哲学」に近いかもしれない。
後、イギリスの貧困層も大変なんだなと。お腹をすかせている子のために、教員が自腹で何か食べさせるって、いろいろ問題だよなと思う。教員のやることじゃないだろうし。日本では「こども食堂」というのがあるそうだけど(自分も詳しくは知らない)、イギリスにはそういうとこないのだろうか。
ちょっと驚いたのが、「ハーフ」という言葉が差別的だと問題視されているという話。まあ、確かに半分と言われてるようなもんだからなぁ。だから最近では「ダブル」といわれることもあるそうだけど、男の子としては、それもおかしいだろうとのこと。日本独特の言い方だそうなのだけど、海外では自国の人間と外国人との間にうまれた子についてさす言葉はないということなんだろうか。
後、男の子の「人間は人をいじめるのが好きなんじゃないと思う。……罰するのが好きなんだ」という言葉にハッとさせられた。ネットの炎上とかまさにそうだよね。いじめてるわけではなく、変な正義感で罰するために炎上コメントを書いてる人が多いのだろうと思う。

2021年10月9日

読書状況 読み終わった [2021年10月9日]

後2年後には35歳になるので、読んでみたお金に関する本。
お金を貯めれる人は例外なく几帳面らしい。こういわれると、自分は貯めれないのかなと思ってしまう。部屋汚いし。
Zaimで家計簿はつけてるけど、見返したりしてるわけではないしなぁ。もうちょっと気にしたほうがいいか。
何万円もする栞を女性編集者に贈ったという話があったけど、これは喜んでもらえたのだろうか。どういうのか知らないけど、何万円もする栞なんて自分なら怖くて使えない。
そして、お金に困らない人は「ストレスマネジメント」がうまいという。著者は「自分でコントロールできないことに悩まない」「言い訳をしない」「ときには自分を甘やかす」という三箇条を実行しているらしい。二つ目、三つ目はなんとかできそうだけど、一つ目は自分は苦手だ。自分でも分かるぐらい、しょうもないことでくよくよ悩んでしまうことがある。多分、他人が悩んでたらそんなことでいちいち悩むなよと思いそうなことで悩む。この性格、どうにかならないだろうか…。
全体と押して読みやすくはあったのだけど、時々、見出しタイトルと中身がいまいち関連していないように思うものもあってよく分からなかった。特によく分からなかったのがルール41の「上司の評価でのみ自分を評価する」という話。中身は時給思考の話で、お客さんに評価されるようにという話はあっても、上司に評価されるようにという話はなかった。もう少しうまいタイトルがつけれなかったものだろうかと思う。

2021年6月21日

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趣味でBL小説を書いてコミケで販売している腐女子のOLが主人公の話。なお、本書の最後にある金田淳子氏の解説によると、「現代日本のどこにでもいる普通の同人の女性」らしい。
最初のほうは完全にコメディだし、全体をとおしてみてもコメディ色の強い話ではあるのだけど、途中、会社の過去についての謎を解き明かすといったミステリー要素もあってなかなか面白かった(あってというより、それが主題だけど)。
同人小説が権威のある社会というのが過去にあったという設定が面白い。主人公の才能がうまく仕事(ではないけど)に発揮できたという感じか。
未就学児の子どもがいる中でのBL漫画(ほとんど裸の絵)の執筆はおいおいと思ったけど、子持ちのBL漫画家ってこんな感じなのだろうか。
定年退職の時に創業者の胸像がもらえるとあったけど、そういう会社って実際あるのだろうか。絶対いらないだろと思うのだけど(この漫画でも社員に不評とのこと)。
それにしても、幽霊部長の存在は必要だったのか。予想通り最後のほうででてきて、重要な役回りになるのだろうなと思った、いてもいなくてもいいような役だった。なんだったんだこの設定。

2021年6月14日

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最近何かと話題の星野源の本。
最初に発売されたのが2013年で、この文庫化された本が発売されたのが2015年だそう。自分が星野源を認識したのはドラマ『コウノドリ』の2015年10月だったから、それより前に発売した本ということになるので、ここに書いてある仕事内容は初めて知ることばかりだった。
『働く男』なんてタイトルなのに、『はじめに』の書き出しが「働きたくない。」なことにちょっと笑った。どうやら、この本を書いた時は働きたいという思いが強かったらしいけど、それから文庫本がでるまでに気持ちが変わったらしい。
それにしても、この本を読んでいるとずいぶんと多趣味な人だなと思った。お酒は飲めないそうだけど、映画に音楽にアニメにゲームにと、いろんなことに興味をもっているような人だなと思った。
特に星野源の場合、何かを好きというのはただのミーハーではなく、そこにリスペクトがこめられているのが伝わってきて、すごく親近感がわくときがある。『スーパーマリオブラザーズ』発売35周年記念のCMにも使われた『創造』とか、たくさんのオマージュが盛り込まれてるし。
後、ちょっと笑ったのが、「「星野さんモテるでしょう?」。おい、そこのそこそこかわいい女性誌ライターさん、答えは否だ! モテについて哲学し続け、ついにはモテ博士と名乗るほどになった僕が断言しよう。そんな能力はもってないわ!」と書いてあったこと。そんな人があんな美人な女優と結婚することになるなんて、これを書いた時は思いもしなかっただろうなと思う。
そういえば、『俺を支える55の○○』という企画で、いろいろなジャンルの好きな物や人をあげてあったけど、『アイドルマスター』が入ってなかったなと思った。このころはまだ好きじゃなかったのだろうか。星野源はアイマス好きのイメージがあるのだけど。

2021年5月29日

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就職活動中の大学生を描いた小説。
就活仲間がいるってこういう感じなのだろうかと思った。就活漫画の『銀のアンカー』を思い出す。結末は全然違うけど。
自分は大学の就活はうまくいかなくて就活浪人した(大学は卒業した)身なので、就活に苦労するのは伝わってきた。グループディスカッション(グルディスと略すらしい)は本当に苦手だった。まあ、自分の場合、この小説の登場人物と違って話すことすらできないことも多かったのだけど。
ただ、Twitterでどういうことを書いてあるかということが随所にでてきて、こういうことは自分の時にはまだなかったよなと思った。自分が就活をやってたのは2009年だから、ちょっとずつ話題にはなってきたけど、大学生でTwitterをやってる人は少なかったんじゃないかと思う。スマホも無かったし。
それと、学生で名刺作るっていう人っていうのは、自分は見たことないけど、それなりの意味はあるのだろうか。『銀のアンカー』では、やめろって書かれてあったけど。まあでも、ティッシュ配りぐらいの意味はありそうな気がする。
140文字しか書けないTwitterについて、その中に選べれる言葉よりも、「選ばれなかった言葉のほうがきっと、よっぽどその人のことを表しているんだと思う」という言葉はそういう考えもあるかと驚いた。何をするかより、何をしないのかというのは確かに大事な視点なのかも。
後、就活が得意な人と就活が苦手な人の話もよかった。「就活がうまくいかないだけで、その人が丸ごとダメみたいになる」って、考えさせられる言葉だよなと思った。自分も100社近くうけてどこからも内定とれなかったから、自分はやっぱりダメ人間なんだろうなと思ったし。まあでも、これの解決策も難しいよなと思う。新卒一括採用って、それはそれで、企業にとっても学生にとっても利点があるわけだし。

2021年5月15日

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タイトル通り、アメリカの高校生が学んでいるという経済学についての本。
家計という身近な経済学から、企業、金融、政府、貿易まで、幅広い視点で書かれてあって、この本を理解できれば基本的な経済学については問題ないだろうなと思った。
自分も大学の選択授業で経済学を学んだことはあるけど、経済学は正直どうにも分かりづらい印象がある。特にグラフの見方がいまいちよく分からない。この本にも書いてあるけど、経済学ででてくるグラフというのは、どこか数学でよく見るグラフと何か違う気がする。なぜかは分からないのだけど。だいたい、需要曲線とか供給曲線と書かれてあるくせに、この本にのってるグラフは直線なのだけど、単純化しすぎじゃないのかと思った。
ちなみにこの本は2013年に発売された本ということもあって一部情報が古いところもあった。例えば、最低賃金について日本では東京の850円が最低とあったけど、調べてみると今は東京の最低時給は1013円らしい。そう考えると、ここ10年で最低時給はだいぶあがったよなと思う。実家の兵庫県の最低時給は900円だそうなので、自分が大学生のころにやってたアルバイトの時給より高い。正社員の給料はあがっているように思わないのだけど、アルバイトの給料はあがっているということなんだろうか。
GDPについては、分かるようで分かってなかったけど、海外から輸入してきたらその分の金額は引くと書いてあって腑に落ちた。すべて国産で作られたジュースが100円でうれると、総計100円という扱いだけど、原料の30円分は海外から輸入してきたものだとすると、70円だということか。まあでも、概念的なことは分かったけど、これって具体的にどうやって算出してるのだろう。
後、よく聞く「大きな政府」や「小さな政府」というのをこの本を読んでようやく理解できた。「大きな政府」というのは社会的インフラや行政サービスが充実している政府で、「小さな政府」というのは社会的インフラや行政サービスの提供を最低限にして民営化していくということらしい。そういう意味だったのか。なお、一般的に「小さな政府」は減税を推進し、「大きな政府」は増税を推進するとのこと。そりゃ、公的サービスを増やすのだからそうなるだろうなとは思うのだけど、日本の政党を見てると、むしろ逆な気がしなくもない。
なお、東京、ニューヨーク、ロンドンは世界三大市場と呼ばれてるそうだけど、このうち最大の市場はロンドンと書いてあって驚いた。普通にニューヨークだと思ってた。ロンドンのほうが大きいのか(時差的に優位らしい)。

2021年5月7日

読書状況 読み終わった [2021年5月7日]
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昔からよく本屋やブックオフで表紙を見かけて気になってはいたのだけどずっと読んでなかった本。まあ、普段から恋愛小説って積極的に読むわけじゃないからね。
最初は何の変哲もない、中学生の同級生の男女が偶然、大人になって再会して恋人になって結婚するという話。何か事件があるわけでも、謎めいたことがある感じではなく、ただただ普通の恋愛模様を描いている感じ。途中から彼女のほうが「全生活史健忘」で、小学生以前の記憶が全くないという謎はでてきたものの、それ以外は普通に生活を送っているように思った。まあ、新居で「ここが終の棲家か」と言ったところからして、死ぬんだろうなとは思ってたけど。
ところで、たまに漫画や小説で、衝動的に女の子にキスする男っているけど、こういう展開がでてくるたびに、「何でそうなるんだ」と思う。実際、そういうことってあるのかなぁ。いまいちピンとこないのだけど。
まあでも、話としては悪くなかったと思う。

ところで、自分は知らなかったけど、調べてみるとこの小説は2013年に映画化されていたらしく、主人公(奥田浩介)の中学生時代の役を北村匠海が演じていたらしい。
それ分かってから、頭の中でDISH//の『猫』が流れてるのだけど、この小説が元ネタになってたりするのだろうか。

2021年5月3日

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推理小説をディープラーニングで学習し、事件の推理をするAIについての話。
昔読んだ、探偵の女性型ロボットと一緒に事件を解決する『半導体探偵マキナの未定義な冒険』という話のように、軽めの事件かなと思ったら、ばんばん人が死ぬ話だった。まあ、推理小説ってだいたいそうだけど。
フレーム問題についての話が面白いと思った。殺人事件の真相を推理するにあたって、いろんなパターンの組み合わせを考えてしまって、暴走に近い状態になるという。コナンみたいに、容疑者が三人に絞られている状態だと有効に機能するけど、容疑者が全くわかってない状態だと、フレーム問題を起こしてしまうという。まあ、コナンみてても容疑者と思われる人以外にも殺人が可能な人いるだとと思うことはあるし、そこらへんは結構ご都合主義なところはあるよなと思う。なお、探偵がいいあてた犯人が本当に犯人なのか証明ができないということを、推理小説の世界では後期クイーン問題というらしい。コナン見てても、もう少し言い逃れできただろうと思うこともあるしなぁ(ちょっと違うかもしれないけど)。
鈍器というものがなにかわからない話で、「donkey」(ロバ)という単語を聞いて、それを鈍器と勘違いするという話は、たしかにAIでありそうだと思った。先日も、りんごの写真を見せると「りんご」と判断つくけど、りんごに「iPod」と書いた紙を貼ると、AIはその写真が「iPod」と思ってしまうという記事が話題になってたけど、案外そういうところが苦手なのかと驚いた(https://www.gizmodo.jp/2021/03/even-ai-can-make-wrong-decisions.html)。こういうのうまく認識できるようにならないと、自動運転でも、「道」と書かれた服を着てる人を道だと思いこんで自動ブレーキが動作せずに引いてしまう、なんてことになりかねないだろうし。
なお、この小説にでてくるのは、探偵のAIだけでなく、犯罪を企てるAIというのもでてきて、そっちは推理漫画で学習することに。いろんな作品に共通してでてくるのが、黒タイツの人物だという。コナン特有なイメージがあるけど、コナン以外にもでてくるのか。
話自体、キレイに終わったようにみえるけど、多分、続きを想定して書いたんだろうなと思った。で、調べたらやっぱり、続きがあるらしい。覚えていたら読んでみたいと思う。

2021年3月14日

読書状況 読み終わった [2021年3月14日]
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禅僧である著者による考え方についての本。
いかにも、仏教の僧侶による内容で、悩み事が多い人が読んだらすくわれる人もいるだろうなと思った。
いろいろ禅についての話もでてきて、その分野について詳しくない自分には初めて知ることも多かった。
禅には「喜捨」という言葉があるらしい。みたまま「惜しむことなく喜んで捨てる」ということを意味しているらしいけど、断捨離に通じるものがあるのだろうなと思った。物から解放されると、心も軽くなるものなのかも。

2021年3月11日

読書状況 読み終わった [2021年3月11日]
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乱読をすることで、セレンディピティ、つまり予期していなかった発見をすることがあるという趣旨の本(といっても、ほとんど乱読は関係なかったような気もする)。
カトリック教会は禁書目録、つまり信者が読んではいけない本のリストを公開しているそうだけど(Wikipediaで調べてみたら、20世紀の半ばまでとあったけど、この本には毎年と書いてある)、そうすると逆に気になって読む信者もいるという話はちょっと面白かった。禁止すると逆に気になるというのは確かにあるのかも。そういうわけで著者によると、子どもに読者をさせたかったら、逆に本を読むことを禁止するのが案外有効な手とのこと。結構カケな気もするけど…。
なお、本は読んだら忘れるにまかせるのがいいとのこと。自分もたいてい読んだことは忘れたことなので良かったと思ったら、大事なことをノートに残しておくのはよくばりだとのこと。ブクログにレビューを書くのはあてはまるだろうか。
アルファ―読みとベータ読みの話はちょっと面白かった。アルファ―読みというのが、意味の分かる読書で、ベータ読みというのは意味の分からない読書らしい。いわゆる、漢文や般若心経を読むのはベータ読みとのこと。何がいいんだと思うけど、ベータ読みができると乱読が得意になるらしい。まあでも、そこまではしなくていいかな。
散歩が体にも頭にもよさそうだということは身をもって感じたそう。著者は先日亡くなったけど、長生きしたしなぁ。散歩を習慣づけてるのがやっぱりよかったんだろうか。自分も時々は散歩するようにしようと思った。

2021年2月8日

読書状況 読み終わった [2021年2月8日]
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人材派遣会社に勤める主人公が月曜日から金曜日の間をループするという話。
ある意味、休みがなく毎日働きっぱなしというのは確かに気持ち辛そうだなと思った(一応、土日に休んだ次の日の月曜日に戻るわけだから、体調は大丈夫かもしれないけど)。
直近一週間をループしていると思ったら、実は一年前の一週間をループしていたと気づく場面は、『君の名は。』を思い出した。2017年刊行の本だし、もしかしたら『君の名は。』を見て影響された話なのかもしれない。もう一度過去に戻ってやり直すという展開も『君の名は。』を彷彿させられたし。
『君の名は。』の場合は3年も離れてるし、気づけよって思ったけど、毎日同じような繰り返しの社会人だったら確かに案外気づかないものかもしれないなぁ。自分も普段、そんなに予定を立てるときでも曜日はともかく、年まで意識することはないし。
ただ、それなら担当している派遣社員が派遣されている会社が異なる時点で気づけよと思ったけど、よくよく読み返してみると、「去年そのスキルにべた惚れし、今月再び彼女を雇用した。」と書いてあった。派遣先を頻繁に変える人だけど、たまたま一年前と同じ会社だったというわけか。

2021年1月24日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年1月24日]
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生死をさまよう主人公と、主人公の周りの人物の視点で書かれた小説。
主人公以外の視点は現実的な話なのだけど、主人公視点の話は、生霊(?)になって街を彷徨うファンタジー。そういう話だと知らなくて読んだからちょっとビックリした。
いい話だったとは思うけど、想像力のない自分には小説のファンタジーというのはどうにもイメージがつきづらい部分が多かった。いきなり場所や時代が変わることもあるし。
一番よく分からなかったのは、初恋の女性の話。体が若返って再会するという話があったけど、この流れ必要かと思った。昔の思い出として語るだけならともかく。
基本的に、各人物の視点の話は、三人称一視点で書かれてあったのだけど、なぜか娘婿の視点の話は一人称で書かれてあったように思う。なので、娘婿の視点の話だけ他と雰囲気が違うように思ったのだけど、何か意図したことなのだろうか。

2021年1月23日

読書状況 読み終わった [2021年1月23日]
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タイトルは「ものの言い方」とあるけど、中身は著者が気分を害した発言ばかりについて書いてあった印象。
全体的に器の小さい人だなと思った。もう少し寛容的になれないものだろうかと思う。
特に、年賀状の差出人に飼い犬の名前が書いてあるのをみて、犬と人間を同列に扱うなんて失礼だと感じるという記述をみて、この人と付き合いのある人は大変だなと思った。
中には、世間一般の認識とはずれていると感じているところもあり(それは著者も認識していそうだけど)、それをそのまま他の人に言っても、大抵の人は気くばりがいいとは思わないだろうなと思うこともいくつかあったような気がする。
そういうこともあって、途中で読むのをやめようかと思ったけれども一応全部読んだ。幸い、最後の方に記載のあった友だちと別れ際、「死ぬなよ」と言われた発言はちょっと面白かった。
ところで、日本人の名前をローマ字で書くときは、米英の風習に従って名を先に書いて姓を後に書くべきだとのことだけど、1年ぐらい前に政府から姓-名の順番にするという話が合ったけど、あれには反対なのだろうか。後、外国人が日本に来てカタカナで名前を書く場合は、姓-名の順番で書くべきだと考えているのだろうか。

2021年1月13日

読書状況 読み終わった [2021年1月13日]
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