スキップとローファー(2) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社 (2019年7月23日発売)
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本棚登録 : 961
感想 : 35
5

まじめに故郷のために、地方から東京の高偏差値高校に進学した、みつみ。不器用で天然で、見た目も素朴なみつみだけど、主人公としてなぜかとても魅力的。
失敗したり、恥ずかしい思いをしても、まっすぐ前を向くひたむきさ、強さ、でしょうか。本当の意味で頭も良い。

東京で始めて友達になった志摩くん始め、クラスメイトとの友情も発展して、ますます楽しい2巻。ありきたりな感じがしないのは、描き方がとても丁寧で、みつみのピュアさが際立つからかな。

志摩くんはほんと、天然タラシですね!表情がいいです。
江頭さんも、みつみの次に、モノローグが多くて、背景もうっすらわかってきて、これまた表情豊かで、魅力的なキャラです。
志摩くんの幼なじみらしきクリスくんも、いろいろと気になる。
みつみの地元の親友、ふみの方言には癒される。ふみの登場によって、みつみの立場がリアルになるし、この作品らしさが出ているなあと思う。

表紙には、みつみと志摩くんしか登場しないけど、別にこの二人の物語というのではなくて、実際には群像劇のようなものだと思う。

これからもっとそれぞれの感情は複雑になって、面白くなっていくのかな。今後の展開予想できない。早く続きが読みたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 青春もの
感想投稿日 : 2019年10月9日
読了日 : -
本棚登録日 : 2019年10月9日

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