二階の住人とその時代 転形期のサブカルチャー私史 (星海社新書 79)

著者 :
  • 星海社 (2016年4月26日発売)
4.42
  • (6)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 85
感想 : 6
4

『宇宙戦艦ヤマト』について調べるとき、つきまとうのはその時代だ。ヤマトという作品は、強くその時代に結びついている気がする。

もちろん、この本はヤマトに言及した本ではない。
しかし、ヤマトと遠い本でもない。
あの時代の、徳間書店の二階の住人たちの物語だ。

前半はかなりドンピシャでヤマトの時代が語られる。上映会にリスト、当時のアニメファンはどうであったのか?意外にも古典的作品をも網羅しており、その点には大きく驚く。

後半は『アニメージュ』へと切り込んでいく。
ここでもチラチラとヤマトは姿を現す。『ロマンアルバム』のまさかの裏側なども語られるのだが……

個人的には西崎プロデューサーの側面を記してくれたことに感謝したい。筆者が一度だけ会ったときの印象が書かれている。

ちなみに『アニメージュ』に対する考察と、当時を語る鈴木敏夫のインタビューはかなり面白い。いまこのようなことをできる編集長も、できるような現場もないような気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2021年2月12日
読了日 : 2021年2月10日
本棚登録日 : 2021年1月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする