独特な文章と言葉遣いだなと思った。
詞を書くのが趣味だった中学の頃、
みんなが知ってる言葉を使いたくなくて、
国語辞典を開いていろんな言葉を紡いだ。
そんなことを思い出す言葉たちだった。
だから、第4話を読むまでは、正直、拙いなっと思った。
でも、第4話。
主人公、千谷の想いが言葉が感情が爆発する。
今まで、言い訳がましかった彼が、同じ言葉なのに、彼の感情が流れ込んでくる感じがした。
その時、思ったのは、
千谷の感情は、作者相沢さんの感情でもあり、この物語の作者は千谷でもある。
作者の他の本を読んでないからわからないけど、
彼女の独特な文章がその時、初めて、この物語に、私に合致した。
話の展開も、小余綾と千谷の作品に合わせたのだろうか?
最終話は、少しあっけな感が否めず、勿体無い感は否めないけど、小余綾と千谷が目指した最終話のように、光が見える終わりだった。
どの物語でもあるように
春日井さんや九ノ里、彼らのように陰で支える人達が好き。
いつも、私はそういう人達に好かれて支えてもらえる主人公が羨ましい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本
- 感想投稿日 : 2018年10月18日
- 読了日 : 2018年10月18日
- 本棚登録日 : 2018年10月15日
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