・予測力は伸ばせる。
・予測力は測ることが出来るにも関わらず誰もスコアを付けようとしなかった。
・ハリネズミ(思想本位でものを考えるひとたち)は予測を間違いやすい。
・予測のスコアを高い人を「超予測者」と呼ぼう
・平均より頭はいいが、天才ではない。考え方が予測力を高めていると思われる。
・フェルミ推定、基準率から考えその後に内部の事情を考慮する、自己批判的検証。
・割合を細かく決める、確率論的に考える
・立てた予測を新しい情報にそって細かく更新する。ベインジアンである
・自分の予測を検証し、反省する。

わたしにとってこの本のいちばんの効能は、てきとーな予測者を「あれはハリネズミだな」といって切って捨てることができるようになったことでした。

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定量分析=絶対計算
回帰分析はどの要素がどれくらい効いていて、かつその予測はどの程度正確かを教えてくれる。デジタル化は大量のデータの取り回しを楽にしたので、分析がしやすくなった
回帰分析に必要なデータがないなら無作為抽出された標本を使ってABテストしよう
絶対計算は科学的証拠にもとづいた政策を実施するのにも使える。医療にも。
絶対計算の予測は専門家の予測より正確である証拠が集まっている。人間は自分の見た証拠に過剰な重みづけを与えがちだから間違いやすい。人間の役割は予測から仮説立案に移る
絶対計算の台頭は人間を事務員にしてしまうのでは?→する。でもしょうがないね。
95%信頼区間、標準偏差、「統計的に有意」の意味(差が偶然に生じた確率は5%以内)とかを最低限覚えておこう

2019年8月27日

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苦いもの(寿命を縮めやすい)を避けるための機構が感染や道徳にも流用されたのでしょうか。人間以外の哺乳類に嫌悪感がないらしいというのは面白いですね。どうやって細菌を回避しているんでしょう。

この本に引かれている例でおえっとなってしまう人もいるようです。
クッソ汚い文化に触れてきた私は平気でした。ネットの例のアレは暴露療法だった…?

2019年8月20日

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人間はアンケート調査のとき、匿名でも嘘をつく(社会的望ましさバイアス)。セックスの回数を多く申告し、人種差別はしないし偏見もないと答える。しかし、コンドームの消費される数を調べるとじっさいのセックスの回数が少ないことが分かるし、「nigger」とググるひとはまだまだいる。

直観はしばしば頼りになるが、バイアスは避けられない。夫婦関係は共通の友人がいたほうが長続きするように直観的には思えるが、それは間違っている。バスケ選手は貧しい地域から生まれるような気がするが、中流が出身の選手の方が多い。

ビッグデータは1.新しいデータをもたらし2.正直なデータをもたらしい3.部分集合に絞り込みやすく4.比較対象試験が手軽にできる。

ビッグデータを使って何かをするときの教訓1.データが重要視されていない領域に乗り込む2.予測がなぜ正確になるのかを説明できる必要はない

データから分かることいろいろ。SNSでは自分の幸福を盛る。暴力的な映画は暴力的な人間を隔離し、アルコールから遠ざけることで暴力犯罪を減らす。一部の女性は暴力的なポルノについて検索する。パートナーがセックスに応じてくれないという検索は女性の方が多い。学校の教育方針は生徒の今後を予測しない

2019年8月13日

読書状況 読み終わった [2019年8月13日]

先入観を捨て、ちゃんとリサーチしよう。あと広まってしまった外来種を根絶するのは無理なので砂に水を撒くようなことはやめましょう。

2019年8月5日

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読書状況 読み終わった [2019年7月26日]

逸話だけでおもしろいのですが、もう少し人間の認知バイアス等にからめてくれるとなおよかったかなという感じです。
あと、天才たちではなくふつうの研究者たちの間違いについても少しは触れて欲しかったところです。

2019年7月23日

読書状況 読み終わった [2019年7月23日]

顔を見て性格は分かっちゃうんですよ~…というような発想を観相学といいますが、この本はその観相学をめぐる本です。

観相学は今でも俗世では人気です。「性格の悪さが顔に出てる」とか、たまに聞くことがあります。かつては科学の世界でももてはやされ、その後証拠がない(また政治的にも正しくない)ことが判明し廃れましたが、最近また科学でも取り上げられるようになりました。

さて、この観相学というのは結局のところ正しいのでしょうか?著者いわく、「人間は他人の顔を見ると性格にまつわる印象を形成するが、その性格診断は偶然と同レベルの信憑性しかない」とのことです。
最近の研究として提出されているものは、偶然よりやや高い程度の正答率を誇張しているのです。
また、「顔からもろもろ分かる」という私たちの理解はたんなる認知の短絡だろうと書かかれています。

個人的に膝を打ったのは進化にまつわる説明です。進化心理学的には顔から性格がわかるように進化したように思えるのですが、これは間違っているとのこと。
たしかに人間は他人の性格を推察するように進化してはいるのでしょうが、そのさい顔を根拠には用いていないようです。性格は姿勢、陰口や噂話などの社会からもたらされる情報、そのひと自身の口ぶりなどから判断するのです。
顔が伝えているのは感情、性別、若さ、(本書では触れられていませんがおそらく)左右対称性と相関する免疫情報などなのでしょう。

顔は私たちが思っているほどには信頼できない情報源である。ということが分かって勉強になります。おすすめ。

2019年7月18日

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人は人どうしで競争している。規範をつくり、執行することで協力しあう体制を生み出し、規範を守ることで各々が少量の利益を得ることができるようになった。しかし、規範を破るという不正を働くことで、少量を超える利益を得られるので一部のひとは不正を働く。それを防ぐために懲罰の仕組みができ、懲罰を回避するために自己欺瞞が採用された
…だいたいこんな感じでしょうか。ミラー先生の本(『恋人選びの心』、「消費資本主義!」)でいいかな、という感じでした。

2019年7月14日

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生物に起こる進化は特殊進化理論であり、世界には一般進化理論とも呼ぶべき進化の法則がある。すべてのものごとは進化している。そして進化は計画されたもの(=創造説)ではなく、小さな変化の積み重ねによって達成される。上からの計画はたいてい失敗するよ。…というのがあらましです。
進化≒ボトムアップと創造≒トップダウンの対立が本書のテーマです。そしてだいたいの章では成功したボトムアップが失敗するトップダウンにとって代わられてしまって嘆かわしい。という結論になります。
ここで疑問なのはトップダウン式の機構が作り上げられるのも進化の結果なんじゃないの?というものです。他のボトムアップものとトップダウンのものが競争した結果、トップダウンが生き残っているから今はトップダウンがあふれているのでしょう。もちろん、進化だからいいというわけではありませんが。
p149の指摘はだいじだと思いました。イノベーションは意図的に引き起こせるものではないようです。アイデアの自由交換による変異と、市場での生き残りをかけた淘汰がイノベーションの原動力であり、明確なビジョンをもった経営者~のような話ではないのです。

2019年7月5日

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社会の影響ではなく、生物学的に平均的な男性はシステム化(インプットとアウトプットの関係を見きわめる)しやすく、平均的な女性は共感(相手と同じ感情になる、相手の感情を正確に推測する)しやすい傾向にある。
IQの低くない自閉症は極端な男性脳として理解することができる
本書では女性の攻撃性のなさを共感力の高さが原因だとしていますが、共感力は攻撃性と関係が小さいと『反共感論』という本に書いてありました。

2019年7月2日

読書状況 読み終わった [2019年7月2日]

遺伝子研究の歴史書といったふうに読みました。
とても面白いです。
上巻はメンデルによる遺伝法則の発見、優生学の勃興、遺伝子がDNAに刻まれていること、DNAの構造の発見。それが物質として現れていく仕組み…といったところでしょうか。

2019年6月17日

読書状況 読み終わった [2019年6月17日]

いい本でした。全体にわたって説得力があります。
基本的に稼いでギブウェルに寄付するのがいいよ。というのがいちおうの結論でしょうか。
わたしも国境なき医師団からギブウェルに変えようと思いました。

2019年6月21日

読書状況 読み終わった [2019年6月21日]

麻薬の生産、流通、消費を経済学、経営学の視点から分析してみよう。という本…だと思います。
経済学が提供するツールの汎用性と有用性にはいつも驚かされますね。

麻薬産業を一般的な産業と同じ眼鏡で見てみると、同じところと違うところが際立って見えますね。
わたし的には紛争解決の手段の違いが面白かったです。
雇用契約や独占禁止といった法的な規範が経済活動をうまく回すために機能していることが分かりました。
これらの手段に頼れない麻薬産業ではむき出しの暴力や忠誠といったものに頼らざるを得ません。
一方でオンラインマーケットなどの市場原理が導入されると、供給側のサービスを含めた製品の質が向上するようです(8章)。こっちの面も忘れてはいけません。
まったくの無秩序も幸福からわたし達を遠ざけ、規制しすぎるのも悪い影響が出るということでしょう。

2019年6月14日

読書状況 読み終わった [2019年6月14日]

容姿、身だしなみ、体重に関する差別の禁止に関する本です。くわえて、容姿の審査はとくに女性に厳しくなされるというダブルスタンダードも重要な論点となっています。

容姿のよい人は結婚する機会にめぐまれ、収入も高く、良い人だと見なされやすいそうです。
こうした容姿に基づく偏見をなくしていこうと立法、社会運動の指針が提示されます。

ところで「容姿がよい」とはどのようなことを指しているのでしょうか。進化心理学のリサーチは各部位の左右対称性、若さ、高い身長などが魅力につながることを明らかにしています。これらはユニバーサルに観察されることです。
著者はこの点に触れつつも、ある文化圏ではふっくらした人が魅力的だとされ、別の文化圏ではほっそりした人が魅力的だとされることを例にあげ、美醜の判断もまた相対的だといって軽く流してしまいます。
たしかに体重ではそういう例もあるでしょうが、左右非対称で、老いていて、低い身長の容姿を高く評価する文化圏というのは存在するのでしょうか?
わたしにはそうは思えません。この点を見て見ぬふりしているためその後の主張もあまり説得力を感じませんでした。

それに、あるものを「よい」と感じる機能が組み込まれているのには理由があるものです。若さをよく感じるのは妊娠できるからですし、高い身長はリソースの獲得とメイトガードの力に結び付いていますし、左右対称性は寄生虫耐性に相関しています。
これはわたしも昔読んで驚いたのですが、『消費資本主義』という本の著者(ジェフリー・ミラー先生)は顔の左右対称性がIQや寿命と相関しているという自身の研究を紹介していました。
つまり左右対称性からは寄生虫耐性以外のもろもろの好ましい点を推測できるかもしれないわけです。容姿に基づいた能力の評価–IQの高さが能力と結びついているのはだれもが認めるでしょう–にはそれなりの妥当性があるともいえるのです。
それに、なにも俳優やセクシー産業に従事するひと以外でも、容姿が成績に直結することはあるでしょう。よい容姿の力で営業が上手くいくというのはだれでも考え付くことですから。
こういったことはこの本では無視されていて、容姿と能力は無関係と切って捨ててしまっています。このことは残念に思いました。

とはいってもフェミニズム的な観点は新鮮でしたし、詐欺まがいの広告の規制や、性の二重基準的な労働規則に関する議論は説得的です。前者に関してはわたしには批評する能力はないのでここでは触れません。ぜひ読んでみてください。

2019年6月7日

読書状況 読み終わった [2019年6月7日]

ポジティブ一辺倒だとネガティブ感情が生ずるのを恐れて動けなくなるし撃たれ弱くなるよ。
ネガティブ感情はときに集中力を増したり、リスクを察知して対策を立てさせたりする機能があってうまく使えばとても役に立つよ。
だからネガティブ感情も受け入れよう。

わたしが重要だと思った知見は、感情は機能である。という発想です。おおむね幸福感は動機づけ、不安は回避や対策、怒りは要求をとおす…といった行動を遂行する助けとなります。
これらは手段であって目的ではありません。ですから、「幸福になりたい」と思うのはすこしズレている。

ほかには無意識の処理システムの再評価とか、ダークトライアドもたまには使えるよとか。

2019年6月4日

読書状況 読み終わった [2019年6月4日]

すっごい長いです!それに未完。

測量技師として呼ばれた主人公のKくんが城に向かおうとするも、
方々を駆け巡りまわされけっきょく城にはたどり着けない…という有名な話ですね。

読む前は暗くてじめじめした話だと思っていました。
たしかにそう読める箇所もあるのですが、
主人公のKくんはあんまり落ち込んだりしないタイプなので
彼が動いたり話してたりしてる部分は楽しく読めます。

個人的には終盤のある女性キャラクターの独白がキツかったです。長いよ!
たぶん『罪と罰』序盤のお母さんからの手紙ぐらい、、、あれより長かったかもしれません。
しかも、未完の小説なのでその独白が後に生きてくるわけでもないという…

読後は何でこれの評価が高いのか分からなくなりました。
みんなほんとに読んでるんですかねぇ(懐疑)

2019年5月27日

読書状況 読み終わった [2019年5月27日]

あんまり面白そうではなかったので目次と気になったところだけ読みました。

わたし自身VRの威力はPSVRで体験しました。たしかに今まではメディアとは質の違うものであると思います。
でも、そんな心配はいらないでしょう。根拠ないけどネ☆

2019年5月17日

読書状況 読み終わった [2019年5月17日]

やっぱりドーキンス先生はいいですよね。
人間ふくむ動物が進化の産物であり、
それゆえの制約を受けている。という前提を
何を考えるにしても基本に据えておかなくてはいけない。

よりより眠りのための方法としてはネットで調べられる以上の情報はないと思います(ネットが充実してるということでもありましょう)。
睡眠薬については知らないことが書いてありました。

2019年5月2日

読書状況 読み終わった [2019年5月2日]

神経症傾向のつよい方はほんとうに大変なのだな、ということがこの本を読むとよく分かります。

2019年4月30日

読書状況 読み終わった [2019年4月30日]
カテゴリ 本・雑誌

前作どおり神。
厚さも1.5倍ぐらいになっています。

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