宋に渡ることを夢見て、和歌や蹴鞠と言った貴族的なことを愛して、栄西に深く影響され…およそ将軍らしからぬ鎌倉三代将軍源実朝は武家に生まれてしまったのがそもそもの不幸の始まりに思える。
母である政子尼御台所、妻、執権、栄西と言った周囲の人物からの実朝と本人の思い、著者の考えが入り混じって書かれており、後出しじゃんけん的な歴史を知った上での著者の考えが読んでいてやや鬱陶しかった。
鎌倉時代の物語なら鎌倉時代の登場人物だけで話を進め、著者の考えは後書きとか最後のあたりにまとめて書いて欲しかったと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年11月5日
- 読了日 : 2011年11月5日
- 本棚登録日 : 2011年11月5日
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