献本企画でいただきました。
父を陥れられて全てを失った少女が才能と機転で生きた物語。
タイトルはロシアの物語のようなのに韓国文学?と思いつつ読み始めて納得。
主人公が好み、淹れるロシア風の珈琲が物語を彩っていました。
様々な場面で飲まれるそれは癒しを与えたり、苦い思いを与えたりしますが太い一本の芯のように無くてはならないものでした。
詐欺師として生きる主人公は愛を全て信じずに備えたり、機敏な判断で窮地から逃れたりとテンポも良く、さくさくと読めました。
中盤で『虎団』とするべき箇所が『黒熊団』と書かれており「?」と思う箇所が幾つかありましたが素敵な挿絵と円満とは言い切れないけれど悪くは無い終わり方で穏やかに読み終えられました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2013年5月16日
- 読了日 : 2013年5月16日
- 本棚登録日 : 2013年5月16日
みんなの感想をみる