恥知らずのパープルヘイズ ―ジョジョの奇妙な冒険より―

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本棚登録 : 2213
レビュー : 320
著者 :
愛夢さん JUMP J BOOKS   読み終わった 

フーゴが主人公という事で、華々しい活躍があるのかな、と、読む前に期待したのですが、いい意味で裏切られました。

この作品は、フーゴの心の戦いの物語だった。
彼がかつての仲間の事を思い出し、あの時どんな気持ちだったのだろう、と考える姿には、胸に来るものがありました。
死んだ人というのは、残された人間にとてつもない楔を打っていくものです。

もうあの時どんな事を思っていたのかなんて、絶対に聞く事は出来ない。
でも、もし生きていたとしても、フーゴがナランチャやブチャラティたちに、あの時どんな気持ちだったかと、聞く事は絶対にありません。

彼が心の中で人の気持ちをすくい、向き合っていく姿に非常に心打たれました。
相手を理解したい、知りたいという気持ちは、世界に対して無関心なんかじゃ絶対にない。

ジョルノが半歩を埋めたように、そうしてフーゴも半歩、相手を理解しようと進み寄る。
バトル的には敵が多すぎて、さらりとしたもののように感じましたが、フーゴの心情が描かれたこの作品で、このキャラクターが昔よりも理解でき、好きになれました。


あと、気になったのがジョルノの役割。
五部の主人公でありながら、この作品ではあまり姿を見せません。
ですが、最後のシーンは台詞と共に強烈な印象を残す。
開店前のレストランや閉館された図書館。どちらもはっきりと姿を見せない場所。
それが、かつての三部の闇の中に潜むDIOのようなミステリアスさがあり、繋がりを感じました。

レビュー投稿日
2016年5月10日
読了日
2016年5月10日
本棚登録日
2016年5月10日
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