国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

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本棚登録 : 9756
レビュー : 864
著者 :
an1106naさん  未設定  読み終わった 

一見すれば不倫の話だけれど、私は純愛の話だと感じました。
価値観も外観もセックスの相性も良い妻、やり甲斐のある仕事、最愛の娘たち、手放したいものがないような理想的な生活を送りながらも、心の奥底にずっと燻らせていた想いのために全てを捨てることのできる主人公の一途さと弱さが、主人公の生活の豊かさと現実味の曖昧な島崎さんの存在との表現的対比の中で、リアリティかつ繊細に描かれています。
形而上の制約を取り払った恋愛は、倫理や常識上受け入れられ難いものが多いかもしれませんが、格好をつけることも計算することも捨てた、これまでにはない恋愛小説だと思います。

レビュー投稿日
2019年6月2日
読了日
2019年6月2日
本棚登録日
2019年5月22日
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