本書は1963年にカッパブックスから発刊され、難解な物理を扱いながらもその年のベストセラーになった作品です。今読み返しても、充分に難解ですが、まったく古さを感じさせないのがすごい。ニュートリノ素粒子、ド・ブローイの物質波、不確定性理論、プランク恒数、フェルミ加速、ミュー&パイ中間子、一般&特殊相対性理論、オズマ計画、反宇宙などにも言及し、タイトル通りむつかしい数式は使わず解説しています。本書は著者52歳の時のものですが、その4年後に惜しくも鬼籍に入られました、合掌。
猪木正文:1911年-1967年5月25日。三重県生まれ。東京工業大学電気化学科卒、理化学研究所に入り、仁科芳雄に師事する。名古屋大学にて理学博士。同年山梨大学教授に。著書に『物理学的人生論 生・死・運命のなぞを解明する』『宇宙時代の常識 教養としての相対性理論』『素粒子の世界』講談社現代新書、『偶然の神秘 このあまりにも身近な謎』番町書房。
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- 感想投稿日 : 2020年7月9日
- 読了日 : 2020年7月9日
- 本棚登録日 : 2020年7月9日
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