贖罪〈上〉 (新潮文庫)

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本棚登録 : 570
レビュー : 52
制作 : Ian McEwan  小山 太一 
i-CHIHIROさん 3107 イアン マキューアン   読み終わった 

少女には潔癖な時期があるのかもしれません。
評価の対象により基準の適用の許容範囲がブレる潔癖です。

主人公の13歳の少女ブライオニーは、自分の書いた芝居をいとこたちに演じさせようと必死でした。
思うように稽古が進まず、プライオニーはしだいに苛立ちを募らせます。

ブライオニーの家に親族やその友人が集まった日の夜、
家の庭である事件が起きます。

ブライオニーの証言が決め手となってある人物が犯人として逮捕されます。


2行+30ページに完全にノックアウトされました。

事件が起きてある男が逮捕される第一章。
数年後、服役後に男が大戦で敗走する第二章。
18歳見習い看護婦ブライオニーを描く第三章。
第三章の最後の2行に込めた作者の思惑に茫然とします。

でも、それではまだ終わりません。

第三章の次の「ロンドン、一九九九年」では、
ある2日間のできごとを振り返りながら、贖罪の全貌をブライオニーが1人称で語ります。
とりわけ最後の5ページは圧巻です。

もう一度読みたい一冊です。
最後の5ページは折にふれ何度も読み返しそうです。

レビュー投稿日
2014年4月15日
読了日
2013年11月19日
本棚登録日
2014年4月15日
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