最後のSarahの手紙はもうタオルを手に読みました so poignant! これほど深い悲しみを胸に生きていく少女の人生に涙なしには読めませんでした。ひとそれぞれの悲しみがあるけれど、それはその人にしかわからない悲しみ。大きくても、小さくても。でもそれを背負って生きていく。この本からもその重みを学んだひとときでした。この本のヒロインSarahにとっては封筒の中にそっとしまわれた一つの鍵。大切な大切な命の鍵だったんですね。レストランで読むんはなかった。でもそうじゃなかったら、その部分はもっと号泣していたと思います。
ホロコースト関連のお話は「The Book Thief」以来ですが、これもフィクションといえども胸につきささるお話です。また知らない史実を学べました。
内容は現代と過去を行き来するので、特にアメリカがロケーションになると少しドライな感じがします。そうやってわざとコントラストを明確にしているのかもしれません。まあ、最終的にもう一人の主人公Juliaが二人の子持ちでシングルマザーでマンハッタンのアパートに住めて、仕事もあるなんて設定は私にはちょっと現実離れしていないでもないんですが、まあそれはいいか。現代の部分がこの悲しいお話の読了感をちょっとさわやかにもしてますしね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年9月24日
- 読了日 : 2011年9月24日
- 本棚登録日 : 2011年9月24日
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