
なんかすごいものを読んでしまった。
連作短編のようなそうでないような。一貫しているのは「冬眠者」がキーになっているということ。
だけど話がきちんとつながっているかというとそうでもない。だけどやっぱりつながっている、そんな不思議な一冊。
なんというか、豪奢で、なのにどこか腐臭が漂っているような、読みながら胸の中がざわざわして落ち着かないような幻想小説。
味わいはまったく違うのにブラッドベリを思い出したのは、ブラッドベリが私の幻想小説の原体験だからかな。
私にとっての幻想小説ど真ん中なお話。
それにしても、すごいものを読んでしまった。
- レビュー投稿日
- 2013年5月28日
- 読了日
- 2013年5月27日
- 本棚登録日
- 2013年5月27日
『ラピスラズリ (ちくま文庫)』のレビューへのコメント
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