闇の射手-左近 浪華の事件帳(2) (双葉文庫)

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本棚登録 : 26
レビュー : 3
著者 :
Angelさん 時代小説   読み終わった 

緒方洪庵シリーズの登場人物の一人だった左近が独り立ちして「左近シリーズ」となり早くも第二弾。

はるか古、推古天皇の時代に百済の使者が伎楽を奉納した際に、聖徳太子の命により百済の使者の弟子として学んだ少年達がその後、四天王寺に楽所を設け仏事の際の奉納舞や楽を行うようになった。四天王寺に在るから「在天楽所」と云う。そして時代が変わり帝から「武芸を磨き身命を賭して浪華の地の守護者となること」と密命を受け、帝が浪華の地を離れてもその密命を連綿を受け継いでいる裏の組織が「在天別流」。

左近は今の在天別流の長である弓月の腹違いの妹であり、数年前に浪華の地に兄を訪ねてきて以来、在天別流の一員として活動している。普段は四天王寺のそばの饅頭屋にいるが何時も男のような着流しで剣もそこそこ使うというのがなかなか魅力的な人物設定の左近。

今回も商家の娘の拐かし犯を追うさなかに街で偶然出会った浪人・天宮一馬が「七、八年前に出会った左近という名の男を探している」ということから自分と同じ名を名乗る人物は誰だったのかが気になり、一人で探索をするなと言われながらも深みに嵌る。

今回の物語を通じて在天別流の組織や兄・弓月そしてその右腕の若狭らの若かりし頃が語られ、更に在天別流の懐の深さが際立つ作品になっている。

レビュー投稿日
2012年3月12日
読了日
2012年3月12日
本棚登録日
2012年2月21日
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