武術の身体論 同調と競争が交錯する場

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  • 青弓社 (2019年6月26日発売)
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感想 : 2

しょっぱなに著者は武術をたしなんだことはない、と書かれていた。

「武道経験がない人に武道論は無理だろう」という思いと「素人だからこその常識にとらわれない面白い論になるかも」という期待が同時に起こりました。

緻密な論理展開ですが、正直剣術に関する話は私自身が経験がないのでちょっとわかりづらかった。

というかこの本のレイアウトが字がぎっしりと詰まっていてとても見づらい。
なんでこんなに文字を詰め込んだろう。

柔術論の方はとても興味深かった。
なかでもライトタッチ効果についてはかなりヒントになりました。

ただ柔術の技術を甲野善紀氏の垂直離陸や井桁の術理を解説しているのは題材としては古すぎる気はしました。

色々と足りないと感じる部分はありましたが、興味深い研究内容でしたので今度は大東流の「合気」などに関して論じて欲しいですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年8月4日
読了日 : 2019年8月4日
本棚登録日 : 2019年8月4日

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