死体農場 (講談社文庫)

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本棚登録 : 726
レビュー : 42
制作 : 相原 真理子 
アンちゃんさん SF・ミステリー・サスペンス   読み終わった 

18年ぶり再読。シリーズ5作目。
前作4作目の犯人テンプル・ブルックス・ゴールトが捕まるかと思いきや、さらに次に持ち越されるのでありました。
この猟奇殺人者の仕業と思わせる犯罪が起こるのだが、実は違う犯人。
この巻からケイとベントンの不倫関係が本格的に始まるのねぇ。
ゆえに、マリーノがさらにボロボロになってゆく。
そして、ルーシーがレズビアンであることがわかったり、ケイと間違われて殺されそうになったりと、それぞれがそれぞれの業という十字架を重くしていく始まりの巻でもありますねぇ。
それにしても、まったく筋を思い出せない再読シリーズで、普通に推理を楽しんでたりする。(^^;)
しかし、改めて気づくというか、全シリーズ通して言えるが、こういう犯人を生け捕り逮捕して「なぜ??」というところへの落とし所は全くないんだよなぁ。こういう悪魔は殺す以外に無い、と結論づけているように思われてならない。徹底したプロファイリングなど緻密な捜査のわりに、犯人に動機を語らせることなく殺して終わり、という解決のさせ方なのよね。これだけのサイコ野郎出現には何らかの思想文化との因果関係がありそうなのに、そういうところには全く触れてくれないねぇ。


--------あらすじメモ(★ネタばれ有)----------------------------------
・ケイ51才、ルーシー21才/バージニア大学生
・ケイとベントンの関係が本格的に始まる。マリーノの失恋ぶりが痛々しい。
・11才のエミリー・スタイナーがゴールトの犯行と思われる殺され方で見つかるという出だし
・バージニア州クワンティコのFBIアカデミーとリッチモンド、ノースカロライナ州ブラックマウンテンという小さな町が舞台
・相変わらず何でもなさそうな小さな証拠がいろいろな裏付けを取っていく(変わった仕様のオレンジのダクトテープ、お尻についていた丸い跡など)
・犯人は、娘の母親(ディネサ・スタイナー)。=ミュンヒハウゼン症候群
・その母親と捜査中にできちゃったマリーノも最後の最後で殺されかけるところを、ケイに助けられる。
・ルーシーはFBIアカデミーERF(エンジニア・リサーチ・ファシリティ)で極秘のプログラミングに期間限定で関わるのだが、そこで恋してしまったルームメイトのキャリー・グレセンに嵌められ、システム侵入の犯人扱いされ、それを自力で解決しようとしてリッチモンドでケイの車を借りて動いたことで、ケイの事件の犯人ディネサ・スタイナーにケイと間違われて自動車事故に偽装されて殺されかける。
・ケイは妹ドロシー(ルーシーの母親)の娘への的外れな関心ぶりにキレる。(そのわりにルーシーと妙な距離を取ったりしてほんとこのアメリカ人の精神構造は理解に苦しむ。)
・キャリー・グレセンは、テンプル・ゴールトの手先であることがわかる。

レビュー投稿日
2012年3月8日
読了日
2012年3月6日
本棚登録日
2012年3月7日
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