「では地獄に堕ちていただきましょう」
職も居場所もない、途方に暮れる青年"遠野青児"が迷い込んだ洋館で出会ったのは、人間離れした怖いほどの美貌をもつ着物の少年"西條皓。
青児は、「罪を犯した人間の姿が妖怪に見える」ことに悩んでいた。この体質を買われた青児は、皓に半ば強制的に助手(ペット)して雇われる。
謎の美少年、皓の職は、罪人を暴き地獄へ堕とす、「地獄代行業」であった。
‥‥
妖怪の姿から、"犯人は誰か" "罪の内容は何か"を推理しながら、2人は(ほぼ皓が)様々な事件の真相を暴いていく。罪のある人間は地獄へ堕とし、時に償いを求める人間には手を差し伸べたり‥
そして、地獄代行業の王座を巡る勝負や皓を狙う敵にからの果し状に巻き込まれていく。
子どもとは思えないほど大人びた冷静さで淡々とこなす皓と、いいとこ無しだが人の痛みがわかる真っ直ぐで正直者な青児。
皓は周りが敵だらけでの境遇で、誰もかも簡単に信じることはできない立場。そんな中、青児は皓の役には立てないと思い知りながらも、自分にできることはないか探し続ける。
謎解きと妖を掛け合わせたストーリーと、2人の関係性が素敵な話。
‥
なんかもう雰囲気もストーリーもキャラクターも全てが好きすぎて9巻まで一気読みしてしまった。
小説か迷って漫画にしたが、絵も表情も繊細で綺麗で漫画にしてよかった。小説も読みます。一生続いてほしい。
追記
作品好きすぎるので、おなじく好きな人の感想も読んでみたい。語り合える友達とかいたらなあ‥
2024年2月4日
- 感想投稿日 : 2024年2月4日
- 読了日 : 2024年2月4日
- 本棚登録日 : 2024年2月4日
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