友だちに勧められて読んだエッセイ集。この本にも書いてあったけど、確かに自分の友だちは「父が公務員or教師or医者」というひとが多い。何故か知らないけど、とにかく多い。自分の父親も教師だった。この本では一章を割いて「その手のお父さんの特徴」について述べてくれる。<br />
この本は基本的にインタビューで構成されている。お父さんへの思い出を語るのは20代から30代の女性たちだ。読みながら「あー、わかるわかる」と思うことはけっこう多い。<br />
別に著者はこれらのインタビューを通じて「根本的問題は〜にある」みたいな分かりやすい結論を提示してくれるわけじゃない。だけど、すごくまじめに「おとうさん」について考えている雰囲気が伝わってきてそこが一番魅力的だった。お父さんについては、ふざけながら語ることがむつかしい。<br />
ちなみに、ひとつ不思議なことがある。この本の中ではあまり触れられていなかったが、自分の場合父親についてのイメージはかなり固定されている。それは「怖い」ということだ。全然くだらない人だということはもう分かっているのだけど、でもやっぱり「怖い」。怒られることが、とても怖い。(けー)
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- 感想投稿日 : 2005年11月3日
- 本棚登録日 : 2005年11月3日
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