相模原障害者殺傷事件 (文庫)

  • 朝日新聞出版 (2020年7月7日発売)
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本棚登録 : 198
感想 : 23

2016年7月、神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件。死傷者45人を出した平成最悪の事件、加害者・植松聖の実像に迫る。


相模原障害者殺傷事件のルポルタージュです。
事件後の面会時の会話から、裁判の開始、判決まで、犯人本人へのインタビューや関係者への取材などから事件の真相、犯人の真実の姿に迫ろうとしているのですが、正直に言って深いところは何もわかりません。
犯人本人が、上っ面だけ深層について何も語っていないことも大きいんでしょうが、あまり内心を掘り下げるような話が出来ていないのかなと感じました。本当に……日本語を喋っているはずなのに何を言いたいのか全く分からない。宇宙人との会話を見てるみたい。会話をしているはずなのに、会話になっていない。判決が出るまでのどの部分を読んでも、手ごたえがなくて徒労感だけがあります。むしろ理解できない方が良いまであるかもしれない。

私が通っていた小学校も特別支援学級がありましたし、痴ほうや病気で体が不自由な身内の介護や、介護福祉施設に面会に行ったりすることも結構ありますけど、それが幸せか不幸か、どういう形がいいのかって、当事者じゃない人に勝手に決められたくないな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2023年5月6日
読了日 : 2023年5月6日
本棚登録日 : 2023年5月6日

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