友人にあてた序文では、善い人オーラでまくりで、こういう人の旅行記ならば、確かに“生きる歓びに満ちた”“愛すべき旅行記”になるだろうな、と思わせるのだが、読み始めてみると、ちょっとした肩透かしをくらった気分になる。
なんだかずいぶん、不平たらたらなんである。
星空の美しさや夜明けの森の美しさなど、野宿の醍醐味というのは伝わってくるのだけれど、それだって森の所有者や浮浪者に脅かされはしまいかと、びくびくものの野宿だしなぁ。
生きる歓び・・・・・・・はて・・・?
吉田健一訳も出ているので、そちらでもう一度読み直してみる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外の小説
- 感想投稿日 : 2010年12月19日
- 読了日 : 2010年11月18日
- 本棚登録日 : 2010年10月22日
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