美しい女性と華をテーマにしたミステリ短編集。献辞にも書かれているように、連城三紀彦さんの作品を彷彿とさせるような雰囲気に満ちています。優美で端麗で、少し残酷。古めかしい時代設定と美麗な表現がまた魅力的です。それぞれのシーンが絵のように眼前に浮かぶような気がしました。
お気に入りは「椿の舟」。ミステリとしてこれが一番見抜けず驚かされた一作でした。単なる倒叙ミステリだと思いきや、まさかそんな裏があったとは。そこに描かれた男女の心の機微も悲しく美しくて。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2015年11月13日
- 読了日 : 2015年11月13日
- 本棚登録日 : 2015年11月13日
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