SFファンタジーミステリってことで、そういうのにあまり馴染まない私はいまいち食わず嫌い気味。それでも横溝正史ミステリ大賞ってことで読んでみたのだけど……うーん、どうだろうなあ。たしかに雰囲気はけっこう好きだけど、「横溝正史ミステリ大賞」と思っていた印象とはちょっと違った。レーベルに捉われた先入観を持って読むと失敗しそうな一作。
でもまああのトリックは大仕掛けそのもの。SFってことで危惧していたとおり、私には到底思いつかないものだったので、びっくり仰天。その点ではしっかり満足。動機は坂東さんが選評で書かれたように(なのでこっちを先に読んじゃうとネタバレ注意!)「そんなのありかっ?」と思わないでもないけれど、この世界観の中でなら許せるなあ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2010年1月29日
- 読了日 : 2010年1月29日
- 本棚登録日 : 2010年1月29日
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