芸術に魅せられた人々の物語、といえばありきたり。ただとっかかりとしては主人公が殺人犯であり、服役中の懲役から陶芸を学ぶ、てのが独特かな。そして彼とその家族とのドラマが、かなり読まされる。
それにしてもこの主人公の境遇は一見悲劇的に思えるけど。でも彼が犯罪を犯さなかったら幸せに慣れていたのか、と考えると……どうもそんな気がしない。あるべくしてあるべくところに納まった、という印象を受けるのがなんだか不思議な気も。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2010年1月16日
- 読了日 : 2010年1月16日
- 本棚登録日 : 2010年1月16日
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