Yの悲劇 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (1959年8月30日発売)
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言わずと知れた名作、今更ながらに読了。実をいうと犯人「だけ」は知っていたのですが(あと凶器も)。それでも分からない、というか、解明されてる気になれなくてぐいぐい読み進めました。
なるほど、個性強い一家です。ほんっと誰が犯人でもおかしくない。で、犯人があの人だって先入観に突き動かされたまま読んだのだけれど。それでも案外気づかない、犯人の矛盾点。論理的と言えるかどうかはちと微妙でもあるのですが(犯人がただのバカだった、という可能性もあり?)。言われてみればなるほど。ただし、マンドリンが凶器に選ばれた理由、日本人には到底わかりそうにないのが残念です。
そして、ラストの展開には衝撃というほかなく。えっと、たしかにあの場合打つ手がなかったのかもしれないけれど……え? え? まさかやっちゃいましたかっ!? 苦渋の決断なのはわかるけれど、さすがに正しい解決法とは思えないなあ。苦い後味でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2016年12月22日
読了日 : 2016年12月22日
本棚登録日 : 2016年12月22日

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