ぼくんち 下 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2009年4月25日発売)
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本棚登録 : 34
感想 : 8
5

いやー最後は衝撃でした。
でも、そういわれればそうかもなーと頷いたり。
いや、でも……と首を振ったり。
どうしようもないんですけどね。

日本でさえ未だにああいう生活をしている人がいると思う。駅のホームレスとかいるよね。でも、圧倒的少数派みたいな感覚になっちゃっている。本当はそこかしこにいるのかもしれないのに。でも、何もできないんですよね、やっぱり。誰が悪いわけでもないから。
上海はうじゃうじゃいました。足なかったり、手がなかったり、赤ちゃん抱えてたり。みんなそれぞれの事情があるみたいでした。マクドナルドに入ってきて物乞いしてる強者には驚いたなあ。日本じゃまずありえないもの! で、足を止めてるのは中国人じゃない。日本人っぽいんですよね。そういうところで現実をきちんと見てきたか別れてるのかも。

貧乏は他人がどうこう出来ないと思っています。
北野武さんのお母さんは、「勉強ができないと将来ぜったいに損する」とかなんとかで息子さん2人を大学に入れました。今や世界的な映画監督兼いろいろ&どっかの教授です。
反面、あしながおじさんによって浮上した人って見たことも聞いたこともない気がします。
歯を食いしばって上ってきた人はきっと強い。わたしなんか、最初っから生まれた所のおかげでモラトリアムを得た。それってなんだか怖いんですよね。何もわかってない気がする。
このまま無知でいたら、「貧乏」を知るのかもしれない。そうならないために、わたしはわたしなりに歯を食いしばって笑顔で生きていきたいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年1月28日
読了日 : 2014年2月8日
本棚登録日 : 2014年1月28日

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