ブロンテ姉妹やジョージ・エリオット等、優れた英国女流文学の中にあって、やはり名作と謳われたギャスケル夫人の“クランフォード”(『女だけの町』の原題)。
こんまりさんのお片付け法を実施後、ようやく日の目をみて読むことが出来ました。長年、未読のまま本棚にあった1986年初版の岩波文庫は、経年のやけとしみに彩られてましたが、あたたかですがすがしい読後感を味わい、大満足です。
善良な人々の暮らし、古き良き時代のセンチメンタルに陥りそうな題材も、作者の透徹したユーモアにつつまれ、ペーソス漂う愛すべき作品となっている。いい小説を読む醍醐味だなぁ…としみじみ。
まさにイギリス女流文学の傑作。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学・文芸書
- 感想投稿日 : 2011年11月28日
- 読了日 : 2011年11月28日
- 本棚登録日 : 2011年11月28日
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