アメリカのマドレーヌ

  • ビーエル出版 (2004年10月1日発売)
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本棚登録 : 145
感想 : 11
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もともとのマドレーヌのパリでのお話はまだ読んだことはないが、とても読んでみたくなった。

マドレーヌや他の11人の少女達の表情などがとてもコミカルで微笑ましい。

これはアメリカが舞台となったマドレーヌのお話に加え、他の短編?が二作品収録されている。『はくしゃくとくつしょくにん』『サンシャイン』どれもアメリカの象徴的な風景が描かれている。どれも劇画風なコミカルタッチでありながらどこかシニカルな印象の絵に加え、ストーリーはどれもこれも冬の寒さを温める暖炉の火のような温かさを含んでいる。

金持ち層をシニカルに描写しつつ、慎ましく、楽しく、助け合い、賢く暮らす喜びが語られている。恐らく、作者が生きていた時代背景が描かれているのだろう。


慎ましく楽しく肩を寄せ合い暮らす
そんな言葉が頭に残る一冊だった

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年2月18日
読了日 : 2013年2月18日
本棚登録日 : 2013年2月15日

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