一言で文学系スポーツ青年のラブレター小説である。
実際にボートのオリンピック選手だった田中英光自身の私小説であるが、そのオリンピックへの道すがらに好きになった女子選手への恋慕がえんえんと、しくしくと、綴ってある。
オリンピックにまで出場する体育男子にはあるまじき(?)ナヨナヨっぷりは今でいう草食男子で、童貞力が高い。ともすれば、純粋な恋心であり、親しみがわく人柄と言えなくもない。人によってはキモイと言われるだろうなあと思ってしまうが、色んな人におちょくられる姿は案外前者を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2013年2月17日
- 読了日 : 2013年2月16日
- 本棚登録日 : 2013年2月14日
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