夫の友人からお借りしました。初めての作家さんです。
表向きは自警団や自治会でがっちり守られた平和な田舎町なのですが、実はそのせいで犯罪の温床となってしまっている、コワイ町のお話でした。
次第に明らかになってゆく田舎ならではの歪んだ倫理観や正義感がだんだん恐ろしく感じられ、最後の章は特に面白かったです。
また、捜査の主導権を握ることはないけれど、立場をわきまえたうえで警察官としての職務を実直にこなしてゆく主人公の姿には好感が持てたので、これからも彼が本当の意味で町の治安向上に貢献し続けくれる希望が持てて、読後感もよかったです!
本作は連作短編だったので、今度は著者の長編作品を読んでみたいと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
警察
- 感想投稿日 : 2019年2月21日
- 読了日 : 2019年2月21日
- 本棚登録日 : 2019年2月21日
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