
先日夫の友人に私が、石田衣良は好みではないと話したところ、この作品を読んでみなさいと渡された本がこちらです。
彼の狙い通り(笑)、14歳の青春友情物語にすっかり感動してしまいました。。
今まで気になっていた幼い文章力も中学生が語る形なので違和感がなく、逆に雰囲気が出てよかったくらい。
ひとつひとつのエピソードには現実感はないのだけれど、彼らの、子供らしい部分と大人の世界をのぞき込んで背伸びをする部分の揺れなんかにとても共感しました。
同じような経験はもちろんないけれど、友情が人生のすべてであった時代は誰にでもあったでしょう。
ただ、4人がちょっといい子過ぎるので、主人公と同世代の子が読むよりも、大人が、大人目線で読んだほうがファンタジーのように美しい作品と感じるかもしれません。
- レビュー投稿日
- 2019年1月28日
- 読了日
- 2019年1月28日
- 本棚登録日
- 2019年1月28日
『4TEEN (新潮文庫)』のレビューへのコメント
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