52ヘルツのクジラたち (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社 (2020年4月18日発売)
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本棚登録 : 31389
感想 : 2927
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話題作だと人におススメされて読んでみました。
初めての作家さんです。

号泣するらしいですが、ご都合主義が気になってひねくれモノの私の琴線には触れませんでした。

たまたま街で親友とすれ違ったときに同行していた彼に一目惚れされ、
職場の御曹司に一目惚れされ、
家の修繕をしてもらった職人さんに一目惚れされ(しかも初対面で平手打ちしてるのに)・・・
どんだけモテるんだ。
もう、その設定だけで鼻白みます。

そしてアンさん。
彼は自殺するような人柄ではなかったはず。
大きくてあたたかく、人の哀しみに寄り添え、なんでも受け止められる包容力がある強くて優しい人、そんな人じゃなかった?そんなひとが人を哀しませる自殺なんてしないでしょ。
人物像ブレブレ。

不幸のオンパレードであざとささえ感じるこういう本が感動され、共感され、話題作になるのはなぜだろう?と考えてしまいました。
両親の愛に飢えた人って、私が知らないだけでたくさんいるの?

あ、そんな中、職人さんのおばあちゃんが、「人というのは最初こそ貰う側やけんど、いずれは与える側にならないかん。」って、このひとことはよかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 家族
感想投稿日 : 2021年4月6日
読了日 : 2021年4月6日
本棚登録日 : 2021年4月6日

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