大仏建立に突き進む聖武天皇に思わず同情してしまいました。飢饉や大地震、流行病などの天災と、長屋王の変、藤原広嗣の乱などの叛乱。この事態に聖武天皇はどれほど怯えたか。仏にすがる以外道がみえない彼の心情に涙しました。
それから、藤原家一族の期待を背負う光明子の描写がよかったです。きっと資料などはほとんどなく、作家の想像なのでしょうが、すごく説得力のある容貌・性格に感じました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2012年3月28日
- 読了日 : 2009年1月19日
- 本棚登録日 : 2012年3月28日
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