年下×年上サイコ〜!
都会育ちで自然に触れ合うことなく育った無表情で感情の起伏が少なめな大学生のテクノ君と、野趣味溢れる庭を持つ古い一戸建てに暮らす細身で髪がきれいなおじさん(30歳・翻訳家)のかわいらしいお話。
テクノ君もおじさんも自然体で、こんな風に一緒にいられる人が側にいたらなあって羨ましくなっちゃいます。おじさんには忘れなれない大切な人がいるんだけど、テクノ君はそのことに関しては達観していて、なんというか今時の若者っぽくていい。今時の若者といえば、自分と一緒にいる時と、友人と一緒にいる時のテクノ君のギャップにざわざわしてしまうおじさんはとてもかわいいでな。
テクノ君がおじさんの大切な人のことを知る経緯や、おじさんが前に進むきっかけのあたりはちょっと雑に感じた…ていうかその雑さを全部背負わされてるのがおじさんの女編集者なんだけど、初見ではこのビッチ要らんことしやがって〜〜と腹立たしさしか感じないんだけど、でも何度か読み返していくうちに「この人は有能な人なんだな」というところに落ち着きました。だってなんでだかわからない彼女の機転のおかげで上手くことが運んだのですから。
…とまぁ、雑なところもあるのですが、テクノ君も年下のせつなさや、おじさんの奔放さの中の大人な心情が年下攻好きにはたまらんのです
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年10月29日
- 読了日 : 2015年10月29日
- 本棚登録日 : 2015年10月29日
みんなの感想をみる