あの庭の扉をあけたとき

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本棚登録 : 75
レビュー : 14
著者 :
april-catさん  未設定  未設定

やっぱり佐野洋子さんはただものではない。

一言でいうと、近所のおばあさんと5さいの私の交流。

でもこのおばあさんというのが、なかなかでして。
「おばあさん」というと、その言葉がまとう、
ある種の柔らかみやら甘さのイメージを裏切る、
とんでもない強情もの、ばさばさとドライ。
でありながら、瑞々しい感性。

「私」が垣間みるおばあさんの子どもの頃の峻烈なエピソードは、
読者の脳裏にも同様に鮮やかなイメージとなって残る。

5さいの私も可愛らしくなんかなくて、
父親との会話がなんともいい。

ラストはちょっと蛇足な気もするが、
平明な言葉で描かれた深い児童文学。

装丁、フォントをもうちょっと工夫すれば、
小学生の手に取る本になると思うと、
すこし惜しい気がする。

本に携わる人が丁寧に紹介すると
子どもに読んでもらえると思う。

レビュー投稿日
2014年2月20日
本棚登録日
2014年2月20日
2
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