罪の名前

著者 :
  • 講談社 (2018年2月22日発売)
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本棚登録 : 212
感想 : 39

罪を意識できない彼らは病んでいるのでしょうが、誰もがそうなる可能性の欠片は持っているのかもしれません。最初の三話は、まるで自分の知り合いにそんな人がいるかのような怖気を運んできます。四話目は思わず一度ページを閉じました。その食感が口の中まで伝わってきて、半泣きでガチガチに強張った手でようやくページをめくりました。そんな状況でも、どうしても読むのをやめられない吸引力。眉間の皺をどんどん深くしながら気付いたら正座をして…ああ!このラストは木原さんでなければ書けない。凄い。この読後の満足感はなんなのでしょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: honto
感想投稿日 : 2019年6月14日
読了日 : 2018年8月27日
本棚登録日 : 2019年6月14日

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