ギャンブルですべてを失くし、ある経緯から山中で置き去りにされることになったクイン。近くの〈塔〉と呼ばれる新興宗教の施設に助けを求め、そこで人探しを頼まれる。口だけでいい加減な男のはずのクインが何故か読むにつれ人のいい男になっていく。人探しの結果は…依頼主はなぜ…塔の人々は…。読みやすくて一気に読めて、しっかり楽しんだ。著者の最高傑作と称される部分は、多くのミステリに接しているとわかりやすいかもしれないが、50年前に書かれたと思うと感慨深い。これから手に取る方はなるべく事前情報を入れずにどうぞ。
読書状況:読み終わった
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所有紙本
- 感想投稿日 : 2020年10月31日
- 読了日 : 2020年10月31日
- 本棚登録日 : 2020年6月10日
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