職場で語られる当人同士だけが盛り上がれる会話がこぼれ落ちてきて臨場感ありありの憂鬱さを追体験できたりで2倍疲れてしまいました。
でも無視できなくて気になって聞き耳立てたくなる誘惑には逆らえない感じです。
主人公の鳥飼早智子も結構に変人だったりで、こだわりあったりするのですが仕事の要領は悪そうで、職場の人間観察するのがストレス解消になってるような種族で共感します。
作中出てくる万年筆のペリカーノジュニアが欲しくなってしまってAmazonチェックしたら右利き用と左利き用とかあるようでどう違うのか興味津々でした。
そうゆう心に浮かぶ雑多な興味ってパッときてグットきたら優先順位とか関係なく夢中になったりで、そんな挙動不審な心地よいイライラを躊躇うことなくダラダラ書ける津村さんってやたらすごいと寒心しきりなんです。
読みやすい文章は漢字とひらがなが適度な配合で書かれたものなんですが、漢字バリバリ、カタカナ増し増し、ひらがなひかえめな通がラーメン注文する呪文のような文章になると読みづらさを感じて耐えられなくなるのですが、アルゼンチンのフィギュア選手でファン・カルロス・モリーナとかいう人の話題が出てきた時は興味がなかったのにグイグイ惹き込まれてしまいました。城之内さんとゆう職場の先輩には決してこの人の話題は出さないようにしてるとことか。あるあるネタのように愉しめました。彼女が贔屓にしてる選手やチームは大事なところでダメになっちゃうとゆうジンクスがあるようでそこ等へんの件は面白かった。すごくニッチでどうでもいい事なんだけど暇を潰すにはかけがえのない拘りだったりでリアルすぎでした。
本のタイトルの「とにかくうちに帰ります」よりも前半の連作短編の方が面白かったです。

2024年5月20日

読書状況 読み終わった [2024年5月20日]
カテゴリ 図書館

鳥人間コンテストに挑む女子大生ゆきなと仲間達の物語。彼女を人力飛行機のサークルに誘ったのは1つ上で同じ年の先輩の圭だったのですが、女には無理だとストイックに練習する2つ上の坂場先輩。そんな先輩と飛ぶことに憧れてる圭。この3人の関係が無茶青春してて目が離せない。
サークルのメンバーはざっと70人、普段は各パーツを各グループが担当して人力飛行機愛を熱く語りトライ&エラーを繰り返しながらより良い完成形を目指す。
そしてエンジン部分を担当する坂場先輩に圭とゆきなの3人は毎日エアロバイクのペダルを回してトレーニングに明け暮れる。
彼らの機体は他にはない二人乗りで創部以来受け継がれてきたポリシーを感じます。
当初、坂場先輩と圭がパイロットだったのですが、圭が骨折して坂場先輩とゆきながペアを組むことになり鳥人間コンテストに向けて話が進んでいきます。
この坂場先輩とゆきなの掛け合いが無茶面白くてツボでした。一見怖そうで体力バカの坂場先輩は実は気が弱かったり、負けず嫌いのゆきなが飲んだ勢いで発破をかけたことから、真剣に取り組むようになった坂場先輩。
トレーニングのメニューを考えたり、ゆきなについてコーチする圭。圭とゆきなの関係は出会った時から直球ど真ん中なんだけど、ゆきなと坂場先輩は予想外に面白くって素敵なんです。滑走前に、圭から受け取ったペンダントを首にかけるゆきな。
フライトシーンは全国放送で流れるなか妙にハイテンションになって告白する坂場先輩は見逃せなかった。「ごめんなさい見た目がタイプじゃないです。」って答える、ゆいなに「ぎゃふん」と言わせられる先輩に涙目になって笑ってしまいました。

この3人無茶いい関係なんですがこの先が気になってしまいます。

2024年5月19日

読書状況 読み終わった [2024年5月19日]
カテゴリ 図書館
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改題されたこの作品が古内さんのデビュー作だったとは深くは知りませんでしたが、お馴染みのシャールさんやジャダ、柳田先生も出てきます。
マカン・マランシリーズは読了して半年以上たちますが懐かしい顔ぶれに会えて嬉しくなりました。

てか、シャールさんや性同一性障害の美少女、雪村襟香のほうがキャラ濃すぎて主人公の龍一が埋もれちゃてる感じでした。
ストーリーは廃部寸前の中学の水泳部が息を吹き返していく青春ものです。
信頼の厚かった部長が事故で他界した後、求心力を失った水泳部は有力メンバーたちが退部していく、そんな部を立て直そうとこれまで後輩部員に見向きもせず一人自分勝手に練習してきた龍一が仲間に助けられて成長していきます。
残ったメンバーは3年の幼馴染の敦子に2年は息継ぎできない有人に、アニメオタクで飛込み出来ない麗美と水中歩行専門の弘樹とポンコツ揃い。新入部員の1年も珍獣揃いでキャラ濃くって楽しめますよ。

2024年5月18日

読書状況 読み終わった [2024年5月18日]
カテゴリ 図書館
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コンテのようなショートストーリーが10篇おさめられているのですが、奇妙奇天烈な物語で映像が浮かんでくると不気味だたり、滑稽だったり、美しかったりと読後はモヤモヤが残るんですが心地よかったりです。

正気と狂気、日常と非日常の境界線で揺れるファンタジーにSF、サイコホラーな感触がおどろ可笑しく影絵をみてるようなナイトメアーでした。

ティムバートンのイラストを彷彿させるタッチでアダムスファミリーかって表紙絵がそれぞれの話の主人公たちなんです。

映像的には「蝶の修理屋」なんですが1000匹の蝶が飛び交うシーンは幻想的なんだけど集合体恐怖症の私は想像しただけで鳥肌たってしまいました。
「宇宙人にさわらわれた」では集団心理で動かされる子供たちの群れが怖かったり、UFOがエンジン音と共にギアチェンジして角を曲がって去っていくシーンなんか滑稽に映りました。

2024年5月17日

読書状況 読み終わった [2024年5月17日]
カテゴリ 図書館

今年になって何回か京都を訪れる機会があって京都一周トレイルとか琵琶湖疎水散歩だとか楽しんでました。 
そんなことから京都を舞台にした小説を読んでいたのですが藤岡陽子さんも書いていらしたとは嬉しくなって読んでみました。

実家を継ぐことを決意した婚約者と京都に移住した美咲なんですが、実家に戻ると豹変して高圧的な態度で迫る婚約者。京都の商家に嫁ぐことの息苦しさから、趣味の延長でTシャツづくりを始めたら彼女のデザイナーとしての才能が開花して個人ブランドを立ち上げて起業していく物語です。

結婚を靴の試着に例えた話は面白かったし納得できちゃったりでした。また、京都の人が「今日これないかな」ってゆうのは、都合を聞いてるのじゃなく命令形で絶対来いよって意味らしい。うわぁ、上から目線でやんわり圧かけるとこスゴおますなぁ。
生き馬の目を抜くような利益配分とかリスクなんかも勉強になりました。

最近、足底腱膜炎になってしまい長距離歩くと踵が痛んで思うように山に行けてなくて治るまでしばらく無理できないのですが、そうなるとウェアだとかに目がいっちゃって山に行ける日を夢想しながら物欲でモチベーション上げたりなんです。
アウトドアブランドって結構高いのでもっぱらモンベルとかワークマンで揃えているのですが、今回は清水の舞台から飛び降りたつもりでパタゴニアで揃えてしまいました。Tシャツとかも買ったんですが美咲の作るTシャツと同じぐらいの値段で決断するまでに何度も考え直したりしたんですが、ここの企業理念が素敵で環境保全に力をいれたサステナブルな取組みに貢献できた感じがするんですよね。
そういった罪悪案を感じさせない爽やかな付加価値って存在感抜群だし良質な作品を読んだ時にも感じますよね。

2024年5月15日

読書状況 読み終わった [2024年5月15日]
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バルト三国のなかで最も北にありロシアとの国境線が最も長く接しているエストニア。IT先進国の由来をラウリ・クースクとゆう架空の人物の伝記を通して記してありました。
てか、存命中に伝記にされてたんですかぁ。

いつも読んでる作家さんたちとは違って平易な感情表現で書かれているのが伝記風とゆうか、黎明期の8ビットキャラのように角ばった表現に思えました。

長い間、ソ連の監視下にあったエストニア、元々いた人に加えてロシア系の移民も多く独立派と反対派で意見がまとまらないとゆうなか、2:2:6の割合で日和見主義が多数派なんです。そして1991年ソ連の崩壊により独立を回復したとゆうお国柄。

歴史の教訓から、国のアイデンティティーを守るために電子国家を創設し、情報セキュリティーにも力を入れて最先端のセキュリティ技術も盤石な国のようです。
サトシ・ナカモトが誰なのか気になってしまいました。

また、この国では出自に関わることを口にするのは禁物みたいな印象受けたのですが、今はどうなんでしょうか気になりました。国が個人情報管理してディストピアみたいでしっくりこない感じなんですよね。

2024年5月13日

読書状況 読み終わった [2024年5月12日]
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もうこの世界観がたまらなく好き。
出会えてよかったと思える1冊でした。
ピーターラビットやバディントンを生んだ国のお話なんですが、皮肉の中にペーソスが盛られていて叙事詩のように響きます。
粗いタッチで描く挿絵も魅力的でした。

本編を読む前に訳者のあとがきから読むと歴史的背景もわかってきます。
イギリスでは11世紀に乱獲により熊が絶滅していたとかそれどころか、スポーツとしての狩りが流行して固有種の動物は絶滅してるようです。

また、自然林が国土の2%しか現存してない実情から見ても深刻な問題なんですよね。
そんなことを前提に読んでみるとこの寓話は心に響いてきました。

食物連鎖の頂点にある熊が暮らしていける環境は、自然が豊かにあることが条件だってわかってくるんです。

同じ島国の日本なんですが森林率からゆうと世界屈指の森林大国。町中に出没するとニュースで騒がれたりもしますが、熊が森林の生態系を支える重要な役目も果たしていることから「森の守護神」と称されることもあります。

私の体験では、山で熊に5回程あったことがあるのですが幸い危害にあったことはないです。10mの至近距離で遭遇したこともありますけどその時はフリーズしてしまいましたが、沢のほうへと降りて行ってくれました。
ある時は夢中で何か食べてる熊を見つけて、しばらく観察してたこともあります。(腰が抜けて動けなかった)
熊って近眼らしく私に気づかなかったようでした。(風下にいたこともあって)
驚かさない程度に人の気配を感じてくれた熊は藪の中に去っていきました。
臭いには敏感らしく犬よりも臭覚優れているとかで、人の気配を察すると何処か行っちゃうんです。
ただ出会い頭に会っちゃうと熊もビックリするみたいで攻撃してきたりあるようなので、いそうな場所では熊鈴付けて歩いてるんですけどね。

おっかなビックリなんですけど、
共存できる環境が残されているとゆうことは素晴らしいことだって感じます。

2024年5月11日

読書状況 読み終わった [2024年5月11日]
カテゴリ 図書館

交換日記をネタに7章からなる連作短編集。
それぞれ独立して読んでもハッと思わせる展開で楽しめるんですが最後の章で繋がって全容がわかる仕掛けが秀逸でした。
お見事って思って解説を読むとその他に読者自身が説きあかさなければいけない謎があるようなことを臭わせていて、額面通り受け取るとゾワゾワしてきました。

交換日記の7つの約束事に巧妙な魔法呪文の封印が練りこんであるような感じがするんです。

入れ替わってるんですよね。人や時系列が。
錯覚することが多いし作中出てくる「マチコの森」ってケーキ屋さん気になるし

坂田先生と井上先生
さくらとすみれ

愛美って井上先生であってる!?
愛美の夫って葉山礼二なんだよね
この葉山礼二って無茶違和感あるんですよね。

何かもっと大きな謎がありそうで・・・
モヤモヤする
コンビニのごみ箱に交換日記捨てるとか
言ってるし、
事故当時わざわざ酒飲んだ友人に車出しさせるとか
普通は飲んでない人に運転替わるでしょ?

情は厚そうなのに
社会常識欠落してるとこが無茶気になる


星4つなんだけど読了後
モヤモヤが増えちゃったから星3つです。

ああ、わかんないもう1度読んでみよっと

2024年5月9日

読書状況 読み終わった [2024年5月9日]
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帯を見て辻村深月さんがミステリー書いてたんだと意外に思い手に取った作品です。
これほど繊細に心情をシンクロさせて描く作家さんには、自ら生み出したキャラたちに深い愛情を持ってるので、殺せないって思いが強くあったし、ファンとしてはまだまだ深月さんを前科者にしてはいけないって思いもあるし、万が一があったとしたら、どんな表情で切り刻むのかってところを見てみたいとゆう闇の好奇心もあったりでした。

序盤から犯人特定されてて、あれれって感じで読んでたんですけど幼馴染の失踪を追うみずほ。
ジャーナリストとして、かつての合コン仲間に聞き取りするのですが、みずほが普通に考えてることってハイスペックで結構普通じゃなく思うんですよね。
気位高くって下に見てたりもあるし、抜けてるとゆうかぞんざいに扱ったりするとこもあるし、あまり好感がもてないタイプなんですよね。
幼いころに母親からコーラを頭から浴びせられたって、しかも1本じゃなく何本も。毛が抜けると脅したあとにそんなことする母親って虐待でしょって思うところも理路整然とかたずけてるけど、コーラーライトだったので毛が抜けなくって良かったとか、ジョーク効かせてると思うのですが笑えない痛さがありました。

友人たちのパワーバランスも絶妙に書き分けるあたりは流石の表現力なんですよね。やたらと長い女子トークも臨場感ありありで、嫉妬や憧れ、愚痴に影口に内緒話、読み手を納得させてしまう語彙力もさすがで、疑問をいだくスキもなく流れていくストーリー、チエミの元カレに小学校時代の恩師に、赤ちゃんポストの存在と、職場の後輩の女の証言と全容が浮かびあがってきたところから、なんで富山つながりなのって不思議に思っても許せちゃったりでした。
けど、山梨と富山の山なみって雰囲気全然違うと思いますよ。山好きの私としては、そこのところこそもっと繊細な描写で臨場感溢れた書き分けをしてほしかったなぁ。

ちえみパートで出てきた翠ちゃん、語尾に「なり」付けてコロ助かぁってところが奇天烈で退き気味なんですが、この作品いろんなタイプの女性を動員させてバリエーション豊かでした。
子から娘になって母へと3変化可能な謎の生命体ですがその生態を見事に描き切ってました。

2024年5月7日

読書状況 読み終わった [2024年5月7日]
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一つ違いの兄弟、ヘイスケとコウスケの青春コメディ。
兄は小説家目指して東京の専門学校に、弟は家業の中華料理店を継ぐことを受け入れて日々手伝いをしている。二人の周りにはそれぞれ陽キャのコミュニティができてて賑やかで楽しそうなんです。
核心部じゃないとこで真剣にボケまくるギャグなんて、クソ面白くないんですけど最後には根負けしてクスッとしてしまう。
関西のジャグって「じらす」「ぼかす」「はずす」「しらんけど」の4Sでできてる感じするんですよね。そして最後に「落とす」で結局わけわからないのに雰囲気で笑ってたりで真意は見えないところにしまってあったり。
この表現方法って根の部分に共通した文化がないと成立しないと思ったりもしますが、
音楽や絵画とかなら言語が違っていても語りかけてくるものがあるんですけど、笑いもそんなものなのかも。

瀬尾さん無茶吉本好きで関西ギャクをこれでもかってマシンガンのように放ってくる。
撃ち終わった後に「か・い・か・ん」って惚けてそう。
でも、ちょっとくどすぎて刺さらない。スルーしてるとウケるまで何度も同じギャグでボケてきて、ツッコミ入れてくるまでしつこくアピールしてくるこの感じ。同じテンションで反応できない対照的な兄弟なんですが、底の部分では理解し認めあってるけど、なかなか本音が出てこないところが歯痒かったです。そんな二人のことを静かに見守っていた父親も面と向かって気持ちをいえないところはDNAなのか、油まみれの環境のせいなのか、笑いと怒りに変換された愛情がゴテゴテに光ってました。

2024年5月6日

読書状況 読み終わった [2024年5月6日]
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ぎょわぁ〜、久々に射抜かれたような感動作に出会ってしまった。さすがは凪良さん、砂浜で素敵な貝殻を見つけたような、輝いた言葉が波に洗われてさらにキラキラしてて見つけるたびにウルウルしてきました。

マンションの屋上にあるガーデンカフェを彷彿するような異空間。悪縁を断ってくれるとゆう神社とかもう設定だけで卒倒しそうなのに、そこに集まるいろんな人達の訳アリな人間模様が実に巧妙に繋がっていてページをめくるたびに物語の世界にどっぷりと浸かる事ができました。そして、ひと筋の稲光に撃たれたようにビビーンときました。
いろんな人の解釈なんて気にせずに自分らしく生きるってところで、心はスマホもWi-Fiも届かなない、LINEやSNSの「いいね」の同調圧力も及ばない圏外のエリアに飛ばされました。周りを気にせず読書に没頭できて心地よかったです。

2024年5月5日

読書状況 読み終わった [2024年5月5日]
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レビュー書いたのにミス操作してしまい消えてしまいました。
読了感もザラっとした気持ちが残りモヤモヤから切り替わらずにいました。

芦川さんと、押尾さんは同じ会社で働く女性社員。
上手くやってるのは、自分の痛みに敏感で早退や定時退社をしても手作りお菓子で懐柔して社内営業にたけた芦川さんの方でした。
押尾さんは、頭痛がしても仕事を優先して残業する生真面目なタイプで、同様にできない事から芦川さんに対して不満を持っている。そんな態度は周りにも伝わったり、誤解も受けてい場所もなくなる。

もう一人、そんな二人に二股かけてる二谷って優柔不断な男性社員も出てくるのですが、底の部分では深い闇を抱えているのに、蓋をしたままやり過ごす奴です。もうこれは人として見るより、場の空気と思った方がいいかも。マイナスイオンなら浄化してくれそうなんだけど、どんよりとした妖気。

「職」と「食」を巡る生存戦略の話のように見えてきて、
植物の生態系で考えたら、環境に適合しないものは淘汰される訳で、そうなるよねって納得できる感もありました。

で、何に感動したら良いのかわからず仕舞いでした。
てか、もっと気むづかしいこと考えないといけないってことなのでしょうか?

2024年5月4日

読書状況 読み終わった [2024年5月4日]
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理想ばっか語るヒモ男に愛想尽かして放りだすシーンが決まっていて凄い話の始まりを予感したんですが、30歳から中学生時代の話に飛ばされてからの展開が田舎の閉塞感に息が詰まりそうになりました。
3人の中学生のそれぞれのパートですれ違う思いに、憧れ、嫉妬、大人との距離感に村に伝わる伝統行儀を散りばめて青春を回顧するストーリーです。
ロックしてるなぁって感じるのは天の選んだ生き様なんですけど、中学の時から憧れを追いかけて今だに小説を書いてるところ。自分にないもの持った人には憧れを感じてしまう。
ミナと藤夫にも色々あって言えないでいた思いを3人が知ることができたって、そんなに美しいものじゃなかったけど受け止める事ができるぐらい大人になってたってところは終わった感ありました。
それと、移住して半年で東京に帰っちゃった五十嵐さん。そんな事情があったのかって全容を把握できたのは読者だけってとこが手軽な優越感に浸れました。

2024年5月4日

読書状況 読み終わった [2024年5月4日]
カテゴリ 図書館

ブク友さんたちの評判良さそうなので予約したらすぐに順番回ってきて手にとってみたらびっくりするほどの厚みでした。図書館で見つけてたらまず敬遠してたと思います。
でもソフトカーバーの本だったので、広げやすくって手になじむ感じでくつろいで読むことができました。
ハードカーバーだとかしこまった姿勢で読まないといけない気がするのでソフトのが好みなんですよね。

まず主人公の悌子(ていこ)なんですけど、一番最初にルビがついてただけであとずーとルビなしだったので読みがわからなくなってしばらく「はしご」って読んでました。
身長が高くって、やり投げの選手してた印象からのイメージで脳内変換され「りっしんべん」が「きへん」に見えてきて、変わった名前だなあって思って読んでたんですよね。

悌子は体が大きいわりに気が弱く、でもいざとなると後先考えずに感情に任せて行動することもあって、それがドラマを生んでいるんです。なんといっても主人公ですから。

悌子って幼馴染の清一にずーと思いを寄せていて東京まで追かけて進学して教師になったのに、いつかプロポーズされるものと待っていたのに悌子の思い込みだったとは。すでに幼馴染の雪代と祝言をあげていたとかで失恋してしまって・・。
戦時中だからそんなこともあるのかなの展開なんですが、下宿先の権蔵と縁あって夫婦になったのですが後半では、理不尽で辛いこともたくさんあるなか、戦死した清一の子を引取って育てるとは、同意した権蔵もすごいって思いました。ひ弱で兵役検査もパスできず厄介者扱いされてただけに、お役に立ちたいって思ってたのかな。
梯子を上るように一段一段、家族の歩みを確かなものにしてゆく姿が印象的でした。
そして、梯子が必要な時って登りよりも下りなんですよね。
地道に足元固めていかないと上手く着地できない感じですよね。
やっぱり悌子が梯子にみえてたぁ。

2024年5月1日

読書状況 読み終わった [2024年5月1日]
カテゴリ 図書館
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しばらく前に話題になってた本でしたが
レビュー書く気になれずにスルーしてました。

1日交替で本好きの王様に話をする二人の人気作家
連作っぽい流れだとよかったかもしれないけど
なんだか企画にながされた感じの内容で
響いてきませんでした。

目が見えなくなった王様に
ヨシタケさんのイラスト見えたんだろうか?

うーん、心が荒んでいるのかなぁ?

2024年4月30日

読書状況 読み終わった [2024年4月30日]
カテゴリ 図書館

大学を出て14年間働いた前職で燃え尽き症候群になった36歳の彼女がハローワークで様々な仕事を紹介される。
短期間のうちに5つの職を体験して何かを感じ取ったって感じの作品でした。
あっ、でもこれダメなやつでした。
ありそうで、なさそうな架空の仕事なんですよね。
特に意味もなさそうな主人公の趣向回路に流されて、
波長が合わなかったみたいで興味が出ませんでした。
そんななか次第に飽きてくるんですが最後まで読み切ろうと大好きな山関連のワードを拾ってました。
1話目では、監視の対象者の名前が山本山江ってフルネームで終始語られてたことと、
2話のバスのアナウンスで出会った江里口さんが全然自分語りしないなか唯一証した過去が女子大時代に山岳部に入っていたこと
3話のおかきの袋の一口ためになる話に、100名山を候補にしてたとこ
そんなところでなんとか集中切らさずに読んでこれたんですけど、4話と5話では山関連のワード出てこなかったんです。
仕事とかもそうだと思うんですが、興味ないことするのって地獄じゃないですかぁ。
少しでも興味あること見つけて、飽きないようにしなければ退屈すぎて死んでしまいそうでした。彼氏とか友達もいなさそうだし、趣味もなし。
あっ転職が趣味だったかも・・
大体、主人公の36歳の女子最後まで名前明かさず終わってしまうなんて、読者に対して距離取りすぎで平行線のまま感情を表してくれないんですよ。まぁ、仕事に取り組む姿勢は真面目で落ち度がないんですが、彼女に興味持てませんでしたぁ。

2024年4月29日

読書状況 読み終わった [2024年4月28日]

誘拐ものに興味がでてきたのて読んでみました。
とゆうのも身代金の額なんですがどのように査定するのかが気になってしまって、この作品では2000万なんですが、誘拐のタイプによっては中途半端な額とか。警察に知らせるなのパターンでは数十万~数百万単位であるそうですが、今回のように警察に犯行声明を知らせるパターンではもっと高額な要求がされるとか。先回読んだ本とは違う基準の評価なのだろうか、人に聞けない相場だけにここは慎重に事例をあたるしかなさそうでした。
勿論、命はお金で買えないけど、身代金とのバランスとれてるのかってところは気になるところでした。
娘よりもお金の心配をする親とか、所得に見合わない要求する犯人も煩わしい。
警察保証で身代金を無利息で借入できる銀行があるとか本当なんでしょうか? 
このクソ両親からは30年ローンでも回収できなさそうなんですけど・・・
また、このクソ両親が自己破産すれば返済義務から解放されること知ってれば受渡の時、違った展開もあったと思うのですけど・・・

誘拐されたのは中2の少女・沙耶。
この子の身の上は聴けば聴くほど両親に腹立ちを覚えるんです。日常的に虐待されてて、無抵抗のまま生きてきて痛みに対して鈍感になりすぎてる。
そして無茶いい子なんです。愛読書は「アンネの日記」
児童相談所に保護を求めた理由がこれまた驚きで、この3か月間両親の虐待がなくなって逆に恐怖を感じているとか・・

学校帰りを待ち伏せされ犯人に誘拐される。
そして7日間、監禁されるのですが、そこでの暮らしはこれまでに経験したことがないようなホスピタリティにずーと監禁されてたいと思うほど。
最後の晩餐にクリスマスプレゼントまでいただいて、犯人と人質とゆうよりもハートウォームなゼロ距離感。
で、この犯人の誘拐の目的って驚愕ってゆうか贖罪!
だからクリスチャンになってたのかぁって罪悪感から解放されたいって考えるのは悪くはないと思うのですが独善的なんですよね。
取ってつけたような真実でしたが結果から行くと一人で思い悩むもんではないってことですかね。独りよがりの閉ざされた思考が犯罪へと追い込んでしまった気がするんです。
同じ警察巻き込むなら、誘拐しなくても、もっとスマートな解決策あったんじゃないかな。

2024年4月26日

読書状況 読み終わった [2024年4月26日]
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この前、滝廉太郎の小説を読んで気になった姉妹の話が本にあるようだったので読んでみました。
小説かと思ってたのですが音楽評論家の方が書かれたもので、文献やらの資料から姉妹の生涯を追いかけた評伝でした。
黎明期の日本が西洋列強の国々と肩を並べるために教育に力を入れて多くの若い才能が東京に集まっていた。
新しい国を作ろうと活気だってる明治期の東京ってすごく魅力的な場所だったんだなあって憧れるんですよね。
幸田延はピアニストとして、妹の幸はヴァイオニストとしてその才能を開花させ洋楽界の土台となった人物なんですが、彼女たちの兄に幸田露伴がいたとか。
また、島崎藤村、森鴎外とも親交があったとか。
滝廉太郎に山田耕筰と教科書にでてくる名前の連呼にキラキラ眩しくなりました。
幼いころは三味線や琴、長唄を習っていた姉妹がピアノにヴァイオリンと装備を替えて本格的音楽家として大成していき指導者として後続を導く、男尊女卑の風潮が強烈な時代にあっても大輪の花を咲かせた二輪の芍薬のように、気品に満ちてエレガントでした。
幸の長男には芥川賞を辞退した高木卓 がいたりで系譜を追うのも賑やかでした。

2024年4月25日

読書状況 読み終わった [2024年4月25日]
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前代未聞のW誘拐事件。会社社長の小学生が2000万で、母子家庭の幼児のほうが1億円って身代金の見積もり額ってどんな計算したのか気になってしまった。
ドキュメント方式の尋常じゃない文脈に緊迫感を覚えながら刑事とIQ高そうな犯人との駆引きに孫を思う祖父がボストンバック2つかかえて走り回る必死さにテンションMAXでした。なのに事件の結末は一気に萎んでいく流れで気が抜けました。
小学生のほうは無事保護されて、幼児のほうは3年後に祖父宅に戻ってくるとか謎が深まる展開にここからが本題なんですね。

未解決のまま時効を迎え30年後の物語。
回想シーンとか登場人物も多すぎて場面が切替るたびに何処に飛ばされたのか把握するのにアタフタしながら読みました。(瞬時に掌握できるスキルが欲しい)
物語の頂上目指すルートは3系統で途中交差するルートもあったりでした。
【門田ルート】
ガンダム愛で結ばれた新聞記者と元刑事の取材ルート
【里穂ルート】
内藤亮の同級生でストーカー、甘く切ない初恋ルート
【貴彦ルート】
画壇ヒエラルキーから脱出して滋賀から北海道なルート

どんなルートを辿っても頂上からの景色は爽快感に溢れてました。
(貴彦ルートは遭難しちゃったかも)

それにしても細密に描く写実絵画って凄いですよね。
写真だと焦点あわせると周りはボケちゃうのにすべてをリアルに再現する表現力はまさにこの物語の核心に触れた気分です。

で、結局犯人は誰なんって言うより、とっくに時効だし結果オーライで、みなさんお疲れさまでしたって感じでした。

2024年4月22日

読書状況 読み終わった [2024年4月22日]
カテゴリ 図書館

オカルトにミステリー、苦手な分野だけど小学生たちが真相解明に挑むとゆうことで読んでみたのですがこれはダメでした。
人があまりにも簡単に死んでしまうのは読んでて不快でした。悦になって3人の行動伺う婆さんに、味方のフリして近づく青年。胡散草杉
作り話にゾクゾクして振り回されて夜遅くまで寝ずに読まされて最後があんなんでは納得いきません。

2024年4月21日

読書状況 読み終わった [2024年4月21日]
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東京音楽学校で知り合った姉妹に幸田延と幸がいてこの二人は幸田露伴の妹たちだったとか。日本の西洋音楽の先駆けになったそうで、「鳩ぽっぽ」「お正月」を作詞した東くめと幸は親友で滝廉太郎とも親しかったとか。勿論作曲は滝廉太郎ですね。
優秀な人材が東京に集められ各方面で活躍が期待されていた時代。ビッグネームがうじゃうじゃいてそのつながりを想像するだけで嬉しくなりました。
そしてその中の音楽分野の第1線に幸田姉妹や滝廉太郎がいて互いの才能を開花させるために切磋琢磨した日々が輝いてみえました。結核にかかり23歳の若さで世を去った廉太郎の無念、関わった人たちが彼の未完の想いを繋げようと頑張っていく姿にビビってきました。
100年越えて、いまだに名が覚えられてるのは教科書にでてきた人物くらいになるんだなあとゆうところでした。
小説読んだことないのに幸田露伴とかの名前は知ってたりするところが歯痒かったりです。

2024年4月17日

読書状況 読み終わった [2024年4月17日]
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インパクトのあるタイトルにジャケ借りした本でした.
ゴーストバスターズみたいな雰囲気の作品でしたが幽霊のせいばかりじゃないところが辛子が効いててよかったです。

光希は家出少年で、足場工事の社長に素性を見抜かれスカウトされる。ペイフォワードを実践する社長の男気に感動でした。同じ匂いを嗅ぎ取られたって感じで、部下の2人も同種族のようでした。

一人は金髪で見かけヤンキーな奥さんで、感情表現豊かで生き物全般大好きで面倒みのいい先輩。
もう一人は幽霊は見えないけど捕まえてボコボコにできる頭島さん。怒らすと怖そうなんですが、洞察力に優れていて捜査官のように究明していく仕事のできる人。
そして、主人公の光希は幽霊が見れて会話もできるけど触れることはできないとゆうスピリチュアル系。このところスランプなのか頭島さんといるときじゃないと見えないみたい。

疑心暗鬼になった時、幽霊のせいにするのは都合のいい落とし所になる事もありますが、近隣トラブルだったりというところも面白かったです。
3人でチームを組んで真相の解明に当たっているのですが光希だけの秘密にする事も多く残念に思えました。
自分一人の考えで秘めておいた方が良いと判断しているのですが自己満足で、そこに思い違いも潜んでいるのに先輩たちに真実を告げ判断を仰がないところはまだまだ半人前に思ってしまいました。

ちょっと長くなるのですが、ご近所トラブルに関して私も経験があり懺悔もかねて告白しようと思います。

それは以前住んでいた賃貸マンションでのこと、上の階より床を叩く音が響いて眠れないことがあり、それが何回と続くのですが、聞こえる日は不定期で毎日じゃなく2日おいたり1週間おいたりなんですが時間帯は深夜1時~2時あたりで気になって眠れずで、辛抱しきれなくなり、隣の部屋の人に相談するとその人も、年が明ける1か月前ぐらいからたびたび聴こえて迷惑してるそうで上の階の人が壁を叩いてるんじゃないかと言うんですね。
上の階は独身の女性単身者が住んでる部屋があり私のすぐ上なんですが、以前は男の出入りがあり言い争ってる声や女性の悲鳴も聴こえてきて警察を呼んだ事もあるのです。
お隣さんの説では、夜間にその女性が洗濯機を回したりして、隣の部屋の人が注意を促すために壁を叩いてるんじゃないかと言うんですね。私の部屋には洗濯機の音は聞こえないのですけど、どちらにしても下に響き迷惑してるので、一緒に上の人たちに伺ってみようと上の階に上がってインターホン押しても女性の部屋は応答がなく、その隣の老夫婦の部屋は叔父さんがでてきてお話ししてみると、壁は叩いてないし熟睡してるので深夜の物音は全然気づいてないって言われるんです。
えっ、そうなんですかと。いよいよ独身女性が何かしてると疑いをもったんですが、お隣さんはその叔父さんが嘘をついてる可能性もあるとか言われるのでますます解らなくなってきました。お隣さんはすぐ上が叔父さんの部屋なのでそこだと決めつけてるみたいでしたけど。
私のすぐ上は女性の部屋なので私は女性のほうだと思っているのですけど。
私の説は、男と別れた腹いせに深夜わら人形に釘を打ち付けてる音じゃないかと思ったんです。何故別れたと分かるのかとゆうと、男がいる日はベットのきしむ音が激しいからなんですけど、しばらく聞こえないのでそうだと思ってました。
そんなことなんかをお隣さんと噂して盛り上がったりしてたんですけど、とりあえず注意しに行ったのでしばらく様子みてみようとゆうことになり、音はしなくなり安心して暮らしていたら4月になりまた音が聞えてきて、今度は管理会社に相談してみると、上の女性は2月に引越して今は空家だとか。
えっ、誰もいないのに打ち付けるような音が響くとか。
わら人形で女の怨念がその...

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2024年4月13日

読書状況 読み終わった [2024年4月13日]
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序盤から登場人物が多すぎてテンション下がり気味だったんですが、路地を挟んで10世帯の家族の話が一気に流れ込んできてコールセンターでクレームの多さに拷問にあってるようでした。

①妻が出て行ったことを隠して暮らす自治会長と息子(丸川家)
②小学生姉妹が暮らす親子2代のネグレスト家庭(矢島家)
③放浪癖のある中1の息子を倉庫に閉じ込めようとする夫婦(三橋家)
④二人暮らしの老夫婦(笠原家)
⑤矢島家の長女誘拐を企む一人暮らしの青年(大柳家)
⑥学生に悩む大学の先生夫婦(相原・小山家)
⑦スーパでパートはじめた一人暮らしの女性(山崎家)
⑧そのスーパーで警備員をしてる男性(松山家)
⑨高齢の母と息子の二人暮らし(真下家)
⑩祖母が一家を仕切る3世代同居家族(長谷川家)

つまらない住宅地もフェードインしていくといろんなことが明るみにでてきて雑多なことが多すぎてキャパオーバーしてしまい脳みそポップコーンのように爆発しそうでした。
なんせ、4つまでしか覚えてられない虚弱体質な低スペック脳なので新たに2つ覚えようとするとと最初の2つが押し出されてしまい直近の4つしかストックできないんです。
パスワードも4桁までなら覚えてられるのに8文字以上にアルファベットの大文字小文字も含めてとかになるとキャパオーバーで登録した端から忘れるんですよね。
辛抱強く忍耐して中盤すぎるとじわじわと楽しめるようになるんですが。
近所出身の脱走犯の女受刑者がこの町内に近づいているとゆうことからローテンションを組んで道路に面した笠原家の2階から夜間の見張りをすることに。
脱走犯は凶暴な無差別殺人犯じゃなくって、横領罪の女性とゆうこともありなんかのイベントみたいにテンション上がってる感じなんです。
私はこの女が登山サークルの会社に勤めていたってとこに親近感湧いてたのですけど。
ひとつのピースがつながるとそこからいろんな繋がりがみえてきて最後はまあまあいい感じで、この事件がきっかけで住民たちの交流が増えていったってところです。
遠からず近すぎない距離感って大事ですよね。

2024年4月11日

読書状況 読み終わった [2024年4月11日]
カテゴリ 図書館

行き場のない母子を保護する目的で作られた「のばらのいえ」それは、大学のボランティアで知り合った志道と実奈子が運営する慈善施設なのですが、崇高な理想が現実の荒波に削られ少しずつ破綻していく。やがて実奈子は酒浸りの生活に堕ち、志道は見て見ぬふり。
祐希が実質、家事全般を担当し母子たちの世話をする。幼いころに引取られた祐希はそれが当たり前の日常と思い、疑問を隠しつつ成長していく。もう一人の少女の紘果は志道に溺愛されて人形のように扱われる。
ヤングケアラー&性的グルーミングのコンボで、ホラーハウスのようなキモさを感じてしまいました。
弱者を無抵抗にさせるエぐさに思考停止してしまう悪環境。真綿で首を絞められるような薄気味悪さです。学力のある祐希は能力に応じた進学先に行かさせもらえず紘果と同じ高校に通うようにと強制されたり、
自主性のない紘果に気を使いながらサポートする祐希。
高校卒業と同時に一緒に逃げようとしたのに諦めてしまった紘果。
10年後再び祐希は紘果のいる「のばらのいえ」で再会する。
コンプレックスの玉手箱のような結希と人形のような紘果。この二人は一緒にいてもどちらのためにもならない先細りの未来しか想像できませんでした。どろどろした現状から抜け出した先でも再び沼に堕ちそうな因果を感じさせられました。

2024年4月10日

読書状況 読み終わった [2024年4月10日]
カテゴリ 図書館
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