そういえば、なんで昔話ってたいてい「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました」って定型文で始まるの?という、わりと誰でも一度は思いそうな疑問を突っ込んでくれている本。おじいさんってなんで「山へ芝刈り」に行ったりするの?とかね。
平安後期とか江戸盛期とか、女性の持参金が多額になる時代なんかに特に、そもそも男女とも結婚できる比率がぐっと下がることとか(英国のヴィクトリア時代を思い出す)、姥捨てとか、老人の社会的地位とか、色々面白い話が載っていた。
現代の日本のように子供より老人のほうがずっと多くなる時代には、どんな話が生まれたり、残っていくんだろうとふと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2018年12月9日
- 読了日 : 2016年5月17日
- 本棚登録日 : 2018年12月2日
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