一冊というよりは短編1編なのだけど、Kindleでも青空文庫の取り扱いが始まったし、これからはこういうのも増えていくのかも。
「杜子春」、書きながら読むプロジェクトの芥川2編目。元はお金持ちの息子だった杜子春が遺産を食いつぶし、死んだほうがいいかなぁなどと考えながらぼんやりしていると、大金持ちにしてやると不思議な老人に言われ、その財産も贅沢して食いつぶし、また同じ老人に大金持ちにしてもらい、そのお金も食いつぶし……という、いっぺん頭を殴ってやりたいようなお馬鹿な若者の話。
三度目の正直に老人はどう出るんだろうと思ったのだけど、そこから話は意外な展開をして、そういえば芥川だねえという感じで終わった。私は杜子春よりはお利口ですから、鉄冠子さん、私のところにも来てくれませんか?
読書状況:読み終わった
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所有 (Kindle)
- 感想投稿日 : 2018年12月6日
- 読了日 : 2012年12月20日
- 本棚登録日 : 2018年12月2日
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