六十二のソネット (講談社プラスアルファ文庫)

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【本書より】世界が私を愛してくれるので
   (むごい仕方でまた時に
    やさしい仕方で)
   私はいつまでも孤りでいられる

   私に始めてひとりのひとが与えられた時にも
   私はただ世界の物音ばかりを聴いていた
   私には単純な悲しみと喜びだけが明らかだ
   私はいつも世界のものだから

   空に樹にひとに
   私は自らを投げかける
   やがて世界の豊かさそのものとなるために

   ……私はひとを呼ぶ
   すると世界がふり向く
   そして私がいなくなる

(「六十二のソネット」)

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 詩歌
感想投稿日 : 2008年3月13日
本棚登録日 : 2008年3月13日

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