きっと優しい夜 (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス (2013年2月28日発売)
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本棚登録 : 74
感想 : 13
3

ロマンチック・レプリカの前の作品だったらしい。

攻め:デザイン会社チーフ・堂上永貴
受け:デザイン会社の契約社員・羽根理

契約社員で働く羽根は正社員になりたくて仕方ない。厳しいけど有能な上司がそれなりの人事権を持つと知った後に自分に対する好意を告げられる。羽根は上司をそういう目で見たことは無かったし、以前勤めていた会社で上司と恋人だったのに裏切られて職場も恋人も失った経験から恋はしばらくしたくなかったし、ましてや社内恋愛もしたくなかった。でも、切実に社員になりたい羽根は堂上に「社員への採用試験を受けたい」と暗に身体と引き換えに、と匂わせる。そしてそういう関係になり、正社員になることができた。しかし、元の職場からのデザイン依頼で会いたくなかった元上司・元恋人に再会してしまい、、。


採用試験と引き換えに身体を差し出す受けも、それを受け取ってしまう攻めも、うーんという感じで共感出来なかったのだけど。
次第に攻めに心惹かれていく様子や、元恋人からの再びの理不尽な要求や、攻めに知られたくなくてツライ気持ちになるとこなど切なさは目白押しで来て後半一気に読み終えました。

うえだ先生の作品は切なくて誠実なキャラがポイントかな。誠実が故に辛い思いをしちゃうんだと思う。
デザイン会社の様子も分かってお仕事物としても良かったと思う。人によってはお仕事物の作品になるとお仕事部分が多すぎて恋愛部分が少なくなるのだけど、うえだ先生の作品はバランスがいいと思います。

今回も電子で購入したので懸案の挿絵を目にしなくてホッとしてます。
苦手絵師さんの時は電子で挿絵無しで読めるのがホント嬉しい。
電書屋さんはイラスト無しと有りを選べるようにして、無しの方はその分価格も安くしてくれたらいいのに、、、ってこれはこの作品に関係無いけどwww

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年4月2日
読了日 : 2016年4月2日
本棚登録日 : 2016年4月2日

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