
これは日本の観光産業の歴史を綴った本です。
明治の開国以来、外資の獲得手段の一つとして
日本へ観光客を呼び込むことは、重要な施策
であることは誰もが想像できると思います。
途中に戦争や関東大震災などの不幸な出来事
で中断はあるものの、戦後最大の中断理由は
「貿易黒字」なのです。
それはバブルの頃でしょうか。内需拡大なんて
叫ばれていた時に、外資をもっと、なんて
言えるわけがないです。
その貿易不均衡が解消された今だからこそ、
観光客を大勢呼び込もうと言える時代になった
のですが、コロナが憎らしいです。
おそらく「貿易黒字」に次ぐ、中断理由として
歴史に残されると思うこのコロナ禍ですが
きっとまた復活することを祈って読むべき
一冊です。
- レビュー投稿日
- 2020年6月4日
- 読了日
- 2019年3月10日
- 本棚登録日
- 2019年3月10日
『外国人が見た日本-「誤解」と「再発見」の観光150年史 (中公新書)』のレビューへのコメント
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