刺し身とジンギスカン 捏造と熱望の日本食

  • 青弓社 (2019年2月27日発売)
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副題に「捏造と熱望の日本食」とあります。
熱望は刺し身の方です。

流通が豊かではない時代に新鮮な魚を食べる
ことができたのは、海沿いに住むほんの一部
の人だけだったはず。

それが日本食として誰もがその存在を疑わな
い刺し身は、日本人がその料理を「熱望」し
たからです。

何とかして海沿いの人たちと同じ料理を食べ
ることができないか。それを求め続けた故の
食べ物が刺し身です。

一方でジンギスカンは作られた料理と言われ
ます。

日露戦争で防寒に必要な羊毛=ウールは何と
しても日本で自前で作る必要に迫られました。
そこで牧羊が国主導で奨励され、ついでに
羊肉も食されるようになりました。

あの「チンギスハ-ンが遠征中にヘルメットを
使って焼いたから、鉄板はこんな形をしてい
る」という伝説と共に・・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 食です
感想投稿日 : 2020年7月1日
読了日 : 2019年4月18日
本棚登録日 : 2019年4月18日

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