人間失格 (新潮文庫)

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本棚登録 : 15980
レビュー : 1948
著者 :
arikitariさん  未設定  読み終わった 

主人公が自分なのではないかと思うほど共感する。
と書くと、いつまで思春期をやっているんだ、いい大人なんだから現実的な思考をしなさいという声が聞こえそうだ。
でも仕方ない。
シンパシーを感じるのを止めることはできないし、この本を読んだ人は時代に関係なく共感する部分があるんじゃないだろうか。

凄まじいほどの過剰な自己意識、他人への劣等感、人間への不信や恐怖。
死への渇望。

自分の子供を優等生に育てたい親御さんは、この本を子供に勧めるということはないだろう。
でもその子はいつか、挫折や絶望を知った時、この本に触れるかもしれない。

声や言葉にならない感情が小説によって視覚化され、自分と同じ感覚を持つ人がいるという事実や、もしくはそれ以上のものをこの小説によって知ることで、救われる人もいるのじゃないか。

読む状態によっては、良くも悪くも、人生において決定的になる小説。

レビュー投稿日
2018年9月8日
読了日
2018年9月1日
本棚登録日
2018年9月1日
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