死刑にいたる病 (ハヤカワ文庫 JA ク 8-1)

著者 :
  • 早川書房 (2017年10月19日発売)
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本棚登録 : 8515
感想 : 610
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私が読書を再開するきっかけとなった一冊「殺戮にいたる病(我孫子武丸)」を彷彿させるタイトル。

そう、完全にタイトル買いの一冊で、著者の作品自体が初読みとなりました。

きっと私と同じ動機で本書を手にした読者もきっといるはず(笑)

サイコパス、シリアルキラー…まさに私の大好物が榛村大和です。

逮捕され、一審で死刑判決がおりたにも関わらず、最後の一件だけは冤罪で、それを証明してほしいとの手紙を受け取ったのが、本作の主人公である大学生の筧井雅也。

幼少期に受けた心の傷はその後の人生を狂わせる。

虐待、暴力、強姦、言葉…

身体のみならず、精神が侵され、人の道を踏み外す人々。

そんなサイコパスに操られ、洗脳される人々。

精神描写の旨さが際立った作品ではありましたが、もっとグロ差を期待していた私には少し物足りなさを感じての読了となりました。

説明
内容紹介
鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也(かけいまさや)に届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人鬼・榛村大和(はいむらやまと)からのものだった。「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」地域で人気のあるパン屋の元店主にして、自分のよき理解者であった大和に頼まれ、事件の再調査を始めた雅也。その人生に潜む負の連鎖を知るうち、雅也はなぜか大和に魅せられていき……一つ一つの選択が明らかにしていく残酷な真実とは。
『チェインドッグ』を改題・文庫化。
解説:千街晶之

内容(「BOOK」データベースより)
鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也に届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人鬼・榛村大和からのものだった。「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」パン屋の元店主にして自分のよき理解者だった大和に頼まれ、事件を再調査する雅也。その人生に潜む負の連鎖を知るうち、雅也はなぜか大和に魅せられていく。一つ一つの選択が明らかにする残酷な真実とは。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
櫛木/理宇
1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、『赤と白』で第25回小説すばる新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年11月25日
読了日 : 2021年11月25日
本棚登録日 : 2020年7月3日

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