「赤と青のエスキース」で青山さんの作品と出会い、これで3冊目の読了となりました。
5作の連作短編ですが、☆4つの評価は正直かなり辛めです。
理由は「赤と青のエスキース」とどうしても比較してしまったからで、12月に入ったとたんに一気に冬へと進んだ季節の中で心温まる物語でした。
「月」をテーマにしたタケトリ•オキナのポッドキャスト「ツキない話」が5作を繋いでいきます。
そして最後に明かされたタケトリ•オキナの正体。
決して驚愕のラストではありません。
ただただ温もりを感じる作品。
個人的には「月」にまつわる豆知識にも興味津々で、実際に「ツキない話」のポッドキャストが有れば聞きたいなぁって思います。
きっと共感頂ける読者も多いのでは?
説明
内容紹介
似ているようでまったく違う、
新しい一日を懸命に生きるあなたへ。
2021年、2022年本屋大賞2位!
『木曜日にはココアを』『お探し物は図書室まで』『赤と青とエスキース』の青山美智子、最高傑作。
長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家――。
つまずいてばかりの日常の中、それぞれが耳にしたのはタケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』だった。
月に関する語りに心を寄せながら、彼ら自身も彼らの想いも満ち欠けを繰り返し、新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく――。
最後に仕掛けられた驚きの事実と
読後に気づく見えない繋がりが胸を打つ、
心震える傑作小説。
著者について
1970年生まれ、愛知県出身。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。デビュー作『木曜日にはココアを』が第1回宮崎本大賞を受賞。『猫のお告げは樹の下で』が第13回天竜文学賞受賞。『お探し物は図書室まで』『赤と青とエスキース』で本屋大賞第2位に選ばれる。他の著書に『鎌倉うずまき案内所』、『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』『いつもの木曜日』など。
- 感想投稿日 : 2022年12月8日
- 読了日 : 2022年12月8日
- 本棚登録日 : 2022年11月29日
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