赤いダイヤ (上) (集英社文庫)

  • 集英社 (1994年1月20日発売)
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本棚登録 : 121
感想 : 9
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梶山季之って中学生時代には週間平凡や明星やその他大人向け週刊誌にイッパイ連載を載せてるエロ作家ぐらいにしか認識なかった。この本の連載テレビバージョンを小4のとき観てておもろかったので、何気に購買して読んだ。後で知ったのだけど同郷でしかも旧2中出身。私が旧一中なので親しみも持てた。読後は抱いていたイメージとはまったく違い、読みやすい文章。時代の風俗描写や愛欲シーンはガキにも変な気にならずスムースに読めた?
何といっても小豆の相場の世界が面白く後の銭に関する欲望のトレーニング?になった。
当時の大衆小説は株や相場の世界も単純でわかりやすく間違ってもPERがどうだCEOがこうだの横文字は無く全部日本語の業界用語で記述がヤサグレっぽくて渋い。
ひねたガキには横文字より業界人が使う日本語のほうがカッコヨク感じた。
指立てて買ったり売ったりいかにも相場の雰囲気がたまらなく好き。主人公のエネルギーは落ち込んだときにはバイブル。映画版は藤田まこと三田佳子だったが断然テレビ版。大辻伺郎と野際陽子最高。続編の青いサファイアも面白かったけど続編はおすすめしない。最後が無理がある。赤いダイヤ上下のみの閲覧おすすめ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 大衆小説
感想投稿日 : 2015年9月24日
読了日 : 2015年9月23日
本棚登録日 : 2015年9月23日

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