内容紹介(転載)
すべてのお母さん、お父さんと、大人になった子どもたちへ――
命とは、愛とは、絆とは……子育ての今、子育てのすべてを描く感動の家族小説。
不妊治療、精子提供、シングルマザーと現代を象徴するような単語が並ぶ育児をテーマにした小説です。自分が無精子な為に精子提供を受けてでも子供を望んだ夫が、その現実を受け止めきれずに去っていく所からして辛い。仕事を持ちながら、子供を育て、何よりもかけがえがないと思っているのに、仕事で忙しいと思わず辛く当たってしまう。
反省し、自己嫌悪し、自信喪失する。母親失格かと意気消沈する自分へ向けられる、子供の無条件の信頼と愛情。それによって萎れた花が再び輝きを増すように心に愛があふれる。自分の親の事を考えても思い悩みながら、自分を鼓舞して母親たらんとがんばっていたんだろうなと思います。
自分は子供生める性別ではないので残念ですが、この本はそんな子供が産めない男でも涙します。途中途中挟まるエピソードが、みんなこんな些細で、それでいて深刻な事に悩んで子育てしているんだろうと胸つまされます。
そして最後はとても悲しく、胸絞られるような悲しみが襲ってきます。僕はぼろ泣きしました。こんな悲しいエピソードいるんかいなと思いましたが、子供を育てる以上、皆恐怖している事柄で、皆無縁ではないと思いました。特に現在進行形のお母さんにお勧めしたいです。無論おっさんにもお勧めです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年4月29日
- 読了日 : 2018年4月29日
- 本棚登録日 : 2018年4月29日
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